この書籍にはまだ感想がありません
最近登録された他の本の感想
2026年06月01日
前作がそんなに好評だったから、続編も期待して読んでみたんですよね。あの独特の温かさ、古書店という空間で描かれる人間関係の繊細さ——それは相変わらず健在です。ただ…正直なところ、物語としての新鮮さが少し薄れたかなという印象は拭えません。 登場人物たちの日常は相変わらず丁寧に描かれていて、ページをめくる心地よさはあります。でも話の展開が予測の範囲内に収まってしまう場面が多くて、「ああ、こうくるのか」という感じで読み進めてしまいました。恋愛のくだりも含めて、もう少し意外性があってもよかったのかな。 仕事で疲れた日の気軽な読書にはぴったりな一冊ではあります。巻末の掌編も素敵でした。ただ、続編として読むには、前作からの物語的な進展や深掘りがもっとあってもいいんじゃないかなと感じてしまいました。世界的ベストセラーの続編って難しいんでしょうね。
2026年06月01日
直木賞受賞作という触れ込みに惹かれて手に取った一冊。大人の恋愛の複雑さをこんなにも丁寧に、そして切実に描いた作品集は、なかなか出会えません。 特に印象的だったのは、同じ関係を二人の視点から描いた作品たち。エンジニアの仕事で論理的な思考に慣れている私だからこそ、感情の矛盾や葛藤の描き方にハッとさせられました。相手のことを好きなのに、同時に傷つけたくないからこそ距離を保つ—その痛切な心理が、これほど透明に伝わってくるのって珍しいです。 登場人物たちは誰も悪くない。誰もが精一杯生きていて、その結果がすれ違う。その儚さというか、やるせなさというか。読み終わった後も、登場人物たちの気持ちがずっと胸に残ります。 気軽に読めるエッセイもいいけど、たまには心がギュッと掴まれるような小説も必要だなって感じさせてくれた一冊。寝る前に読むのは危険なくらい、考えさせられます。おすすめです。
2026年06月01日
SNSで見かけた「フェイクニュース時代に必要な思考法」という言葉に惹かれて手に取りました。日々の仕事でも情報の取捨選択が重要だので、何か実用的なヒントがもらえるかなという期待でした。 本書は古代ギリシアから現代までの懐疑論の発展を辿りながら、「判断を保留する」という思考法の重要性を説きます。デカルトやヒュームといった思想家たちの議論が分かりやすく整理されているので、哲学の基礎知識がない私でも読み進められました。 ただ、正直なところ「なるほど」と頷きつつも、心に残るような深い洞察には欠けた印象です。懐疑的に物事を考えることの大切さは理解できますが、では実際に日常でどう応用すればいいのか、という部分がやや曖昧に感じられました。入門書としては及第点ですが、もっと具体的な事例や実践的なアドバイスがあれば、さらに良かったかもしれません。 気軽に読める新書として悪くはないですが、特に心を掴まれる一冊ではなかったというのが正直な感想です。
2026年06月01日
子どもの頃に読んだ記憶がおぼろげにあったから、改めて手に取ってみました。カエルとヒキガエルの友情の物語、という触れ込みはシンプルだけど、大人が読み返すと違う視点が見えるかな、と期待していたんです。 読んでみて思ったのは、やはりこれは児童文学なんだということ。友人を思いやる気持ち、困ったときに助け合う大切さ——そういった基本的で純粋なメッセージが丁寧に綴られています。悪くない、むしろ良い物語です。ただ、大人が読む分には、その素朴さがちょっと物足りなくも感じてしまいました。 エンジニア的に言うなら、シンプルでバグのないコード、みたいな感じでしょうか。機能的で正確だけど、特に驚きや感動があるわけじゃない。子どもに読み聞かせたり、プレゼントしたりするには最適だと思います。でも自分自身の読書の時間として選ぶなら、もう少し複雑な感情や奥行きのある作品に惹かれるかな。児童文学の枠組みの中では完成度高いんですけどね。
2026年05月06日
最近、仕事のストレス解消にピアノを弾き始めました。技術書ばかり読んでいた頭をリセットするのに、音楽って本当にいいんですね。そんなタイミングで見つけたのがこの楽譜集。 何が良かったかというと、アレンジが本当に"やさしい"ところです。ピアノ初心者の私でも、1コーラス程度なら手軽に弾ける難易度になっていて、達成感を感じながら練習できます。Mrs. GREEN APPLEやtuki.など、今どきのアーティストの曲が揃っているのも◎。アニメや映画の主題歌も入っているから、「あ、この曲!」という嬉しい出会いもありました。 ただ、ワンコーラスのみというのは物足りなく感じることもあります。全部通して弾きたい曲もあるので、そこはちょっと残念。でも、忙しい日常の中で、短くても好きな曲を手軽に弾けるという点では、むしろこれで正解かもしれません。エンジニア的に言うと、ターゲットユーザーのニーズを上手く掴んだ設計だと思います。気軽にピアノを楽しみたい人には、本当におすすめできる一冊です。
2026年05月06日
シリーズも7巻目に突入したこのシリーズ、ついに手にしました。毎回「今度こそどんな展開になるんだろう」とワクワクしながら読み始めるのが習慣になっています。 今巻は外交戦がメインになるということで、政治的な駆け引きとか歴史知識の使い方がどう描かれるのか気になっていたんですが、期待通り面白い。主人公のキャラクターはもちろんのこと、周囲の人物たちとの関係性の変化も丁寧に追えて、ついつい続きが気になって徹夜してしまいました。 エンジニアの仕事をしていると、複雑なシステムを一から構築していく爽快感ってあるんですけど、この作品もそれに近い。不幸な歴史を知識と行動で変えていく過程が、単純だけど本当に気持ちいい。書き下ろし番外編も含まれているということで、新しい視点からの話も楽しめました。 カジュアルに楽しめる娯楽小説として、完成度が高いと思います。仕事の合間の息抜きにぴったり。シリーズ累計10万部突破というのも納得です。
2026年05月06日
駅前の便利屋という地味な舞台なのに、こんなに楽しいって。多田と行天のコンビが本当に魅力的で、一気読みしてしまいました。 ペットの預かりとか引越しの手伝いとか、日常の小さな依頼を丁寧に描いているはずなのに、ページをめくる手が止まりません。二人の掛け合いの妙というか、何気ないセリフの中に隠れたユーモアを拾うのが快感。エンジニア的には「こういう問題解決のアプローチ、あるある」と共感することもあって、変な距離感なく読めるんです。 直木賞受賞作というので身構えてたんですが、全然堅くなくて。むしろ軽いタッチで、でもちゃんと深いところもある。通勤電車で読む本としても完璧でした。文庫だから手軽さも最高。続編があるなら迷わず読むつもりです。何度でも戻ってきたくなる世界観。
2026年05月06日
SNSで見かけた小寺智子さんの言葉に惹かれて手に取った一冊。多くのベストセラーを手がけてきた編集者が、自分の人生観や仕事観をどう綴るのか、そこが気になっていました。 読んでみると、とても自然な語り口で心に入ってくるんです。編集者としてのキャリアの中で学んだことを、押し付けがましくなく、むしろ一人の人間としての思考の過程を教えてくれている感じ。エンジニアの仕事をしていると、数字や効率ばかり追い求めてしまう傾向があるんですけど、このエッセイを読むと「そういう見方もあるな」と視点が広がる瞬間が何度もありました。 特に仕事とプライベートのバランスについて書かれた部分は、同じ女性として、同じ職場で働く人間として参考になりました。ただしエッセイ全体としては、少しスピリチュアル寄りな部分も感じたので、そこまで深い洞察を求めている人だと物足りないかもしれません。でも気軽に読むエッセイとしては、本当に良い一冊。休日にコーヒーを飲みながらゆっくり読み進めるのにぴったりです。
2026年04月06日
『アラビアン・ナイト』の9巻目。長いシリーズもいよいよ後半戦に突入したんだなあという感じで、感慨深く読みました。 ここまで来ると、シェヘラザードの語り部としての魅力がもう本当に光り始めているんですよね。次々と繰り出される奇想天外な話の数々に、夜中ついつい読み進めてしまいました。エンジニアの仕事で論理的な思考ばかりしているので、こういう想像力をかき立てられる物語って本当に必要だなって改めて感じます。 平凡社の版は、翻訳の質も高いし、読みやすさと古典としての格調のバランスが本当に絶妙です。気軽に手に取って読める軽さでありながら、古典として深い味わいもある。忙しい日常の中でも無理なく続けられるのが素晴らしい。 残りの巻もぜひ続けて読みたい。こういう時間をかけて楽しむシリーズって、今の時代だからこそ大事だと思います。もう少しペースを上げて、シェヘラザードの運命がどうなるのか早く知りたい気持ちも出てきちゃいました(笑)。
2026年04月05日
仕事の疲れを癒したくて、思わず徹夜してしまいました。こういう本、本当に困ります(笑)。 79歳の毒舌老令嬢ミス・デシマと少年院帰りの少年スティーブンのコンビが最高です。年齢も立場も違う二人が事件を追う過程で起こる掛け合いがテンポよくて、クスッと笑わせられたかと思うと、一気に緊張感が走る。典型的なミステリの枠組みなのに、どこか新鮮に感じるのはこのキャラクター設定の勝利ですね。 エンジニアなので、論理的なトリックの部分も気になって読み進めるんですが、その道筋がちゃんと設計されている感じが心地良い。ハレー彗星が舞台というロマンティックな設定も、緊迫した事件との対比で効いてます。 何より、この手の本にありがちな「引き延ばし感」がなく、テンポよく進むのが気に入りました。シリーズ物は当たり外れが大きいけど、この第1巻は本当に傑作。続きが気になって仕方ありません。気軽に楽しめるミステリを探してる人には心からおすすめです。
タイトル
読書状況
評価
感想
ネタバレを表示しますか?
この感想には物語の内容に関するネタバレが含まれている可能性があります。