本男の本棚
サラバ!(上)

サラバ!(上)

西 加奈子 小学館 2014年10月29日

感想

西加奈子さんの作品は前から気になっていたんですが、この『サラバ!』はついに手に取ってみました。主人公が1977年のイランで生まれ、その後も大阪、エジプトと世界を舞台に成長していく――こういった設定だけで、もう引き込まれてしまいます。 自営業をやってきた身として、海外を転々とする人生というのは本当に興味深い。親の事情に翻弄されながらも、その中で何かを学び取っていく主人公の姿を読んでいると、人生ってやっぱり予測不能だなと改めて感じさせられます。エジプトで待ち受けているという「ある出来事」が、本当に大きな転機になるのかと、つい先が気になってしまう。 文章も読みやすくて、ぐいぐいと物語に入り込める感じです。長編ですけれど、こういう冒険的な人生の話なら気軽に読み続けられるタイプの本だと思います。上巻を読み終わった今、下巻が待ち遠しくてなりません。人生経験を積んだ年代だからこそ、響く部分がたくさんあります。

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