成瀬は天下を取りにいく

成瀬は天下を取りにいく

宮島 未奈

出版社:新潮社 出版年月日:2025/06/25

新潮社 | 2025/06/25

4.40
本棚登録:12人

みんなの感想

感想

本屋大賞受賞作という触れ込みで手に取りましたが、期待以上の傑作でした。 成瀬あかりという少女の奔放さと純粋さが、ページをめくる手を止めさせません。中学生が西武大津店の閉店に心を寄せ、お笑いコンビ結成、坊主頭での入学式——常識的には理解しがたい選択の連続なのに、なぜか応援したくなってしまう。その不思議な魅力が、この作品の最大の強みだと感じました。 39歳という年齢で読むからこそ余計に感じるのかもしれません。大人になると、こういう無邪気で、けれど本気の夢中さを忘れてしまう。会社での日常に埋もれていると、成瀬のように一つのことに全身全霊で向き合う姿勢に、心が揺さぶられます。 登場人物たちの関係性も丁寧に描かれており、クスッと笑える場面もあれば、じんと来る瞬間も。青春小説というジャンルに留まらない、人生に対する向き合い方について考えさせられました。慎重に本を選ぶ私が、この一冊を手に取ったことは本当に正解だったと思います。

感想

本屋大賞受賞作というので、手にしてみました。これが面白い!成瀬という女の子の、一見突拍子もない行動の数々が、読んでいくうちに本当に素敵に見えてくるんです。 西武大津店の閉店に捧げる夏、お笑いに挑戦する高校時代、二百歳まで生きるという目標——一つ一つ取り上げると、ちょっと変わった子だなと思うかもしれません。でも著者の筆致は素晴らしくて、成瀬のそういう「ふつうじゃない」ところが実は誰もが持っている「本当にやりたいこと」の純粋さなんだと教えてくれる。人生経験が長い分、若い子たちのこういう輝きを見ると、こちらまで元気になりますね。 自営業の身だからか、毎日を精一杯生きようとする若者の姿勢にぐっときました。人生って、案外こうした「ちょっとおかしいけど真っすぐ」な目標を追いかけることにこそ価値があるのかもしれない。気軽に読める文庫だから、退勤後にどんどん読み進められるのも良かった。大人だからこそ響く青春小説です。

感想

本屋大賞受賞作ということで期待して読んだんですけど、正直なところ想像していたのとちょっと違いました。 成瀬あかりというキャラクターの奇想天外な行動や、次々と起こる予想外の展開は面白いんですよ。西武大津店の閉店やお笑いコンビでのM-1挑戦など、舞台設定もユニークで引き込まれる部分はあります。ただ、話が進むにつれて「で、この子は何がしたいの?」という疑問がずっと頭から離れませんでした。 青春小説として読むには、主人公の成長や葛藤がもう少し深掘りされていたらな、と感じます。テンポよくいろいろなエピソードが詰め込まれているぶん、どれも浅くなっちゃってる印象。面白いキャラなのに、心の奥行きが見えてこないというか。 最近いろいろ青春小説を読んでるんですが、これはSNSで話題になりやすいタイプの作品なんだろうなって思います。奇抜さはあるけど、読んだあと心に残る何かがあるかと聞かれると…微妙です。及第点は超えてますが、個人的には大賞作にしては物足りなかったかな。

感想

この本、新聞の書評欄で何度も目にしたものですから、一度は読んでみようと思っていました。本屋大賞受賞作というのも気になりましたし、何より成瀬あかりという主人公の名前からして、ただごとではない話が展開しそうだと直感したんです。 読み始めてみると、その直感は正しかった。閉店を控えた百貨店に通い詰める少女、お笑いコンビでM-1グランプリを目指す野心、坊主頭での高校入学式と、次々と繰り出される奇想天外な行動の数々。ありきたりな「青春小説」の枠組みを大きく超えた、爽快感に満ちた物語です。 成瀬のひたむきさと破天荒さが一体となった姿に、読んでいて思わず引き込まれてしまいました。私の時代にはこんな少女はいなかったな、と思いながらも、時代を超えた青春の本質が描かれているのが素晴らしい。二百歳まで生きるという目標も、荒唐無稽でありながら、どこか心がときめく夢の話なのです。 話題作という評判に違わぬ、読む価値のある一冊でした。

感想

本屋大賞受賞作ということで、つい手に取ってしまいました。成瀬あかりという女の子の、なんともぶっ飛んだ行動の数々に、最初は戸惑いながら読んでいたんです。ですがね、読み進めるにつれて、この子のまっすぐさ、そしてエネルギーにすっかり引き込まれてしまいました。 閉店する百貨店に毎日通ったり、お笑いコンビに入ったり、高校の入学式に坊主頭で現れたり――常識的には理解しがたい選択ばかりなのに、成瀬のそうした決断ひとつひとつに、何か強い信念と優しさが感じられるんです。幼馴染の島崎との関係も素敵で、読んでいて思わず顔がほころびました。 パートで毎日働いていると、若い頃の自分を思い出すことがあります。こんなに自由でのびのびとした気持ちで、何かに夢中になることって、大人になると忘れちゃう。この本は、そうした大切な何かを思い出させてくれます。気軽に読める青春小説でありながら、心にじんわり残るものがあります。本当に素敵な一冊でした。

感想

本屋大賞受賞作ということで手に取ったんですが、これは本当に良かった。成瀬という女の子のキャラが最高で、彼女の奇想天外な行動と思い切った人生観に、読んでて思わず引き込まれてしまいました。 何がいいかって、中学生のこの子が「二百歳まで生きる」なんて目標を掲げちゃう、その純粋さと覚悟のギャップですよ。フリーランスの身として、人生に対する向き合い方を改めて考えさせられました。自分も社会人になってからどこか"無難"を選びがちになってたんだなって。 幼馴染の島崎との関係性も素敵で、青春小説としての完成度が高い。話の運び方も気持ちよくて、一気読みしちゃいました。ただ、後半に向けてちょっと駆け足かなって感じたので星は4つで。でもこれは本当に多くの人に読んでほしい作品。自分のなかでも印象に残る一冊になりました。

感想

この本、本当に最高です!成瀬あかりっていう主人公がとにかくすごくて、彼女の突拍子もない行動とか言動を追ってるだけで、もう引き込まれてしまいます。 私も中学生だから、同年代の女の子が次々と繰り出す奇想天外な計画を見てると、こんなに自由に、こんなに前のめりに人生を生きられるのか!って驚きの連続。西武大津店の閉店という現実とのズレが、すごく良い味出してるんですよ。ローカルTVに映りたいとか、M-1に出るとか、いろんなエピソードが積み重なるたびに、成瀬のことがどんどん好きになっていく感じ。 文章も読みやすいし、笑えるポイントもあって、でもちゃんと青春のきらめきみたいなものも感じられます。本屋大賞を取ったのも納得。こういう、型にはまらない女の子の話、私たちの世代にこそ響く気がします。友達にも絶対オススメしたい。今すぐ続編が出ないか確認したいくらいです。

感想

本屋大賞受賞作ということで手にとった一冊ですが、予想以上に引き込まれました。成瀬あかりという主人公のぶっ飛んだ行動力と純粋さが、これほどまでに魅力的だとは。 41歳になると、つい現実的な思考に陥りがちですが、この小説を読んでいると当時の若々しさを思い出させてくれます。西武大津店の閉店という限られた時間のなかで、ローカル番組やお笑いなど、何度も目標を変えながらも突き進もうとする主人公の姿勢。その一見チグハグな人生観こそが、逆に「生きる」ことの本質を問いかけているようで深いんです。 地元にこだわり、周囲を巻き込み、時には無謀にも見える選択をしていく。ビジネス書では学べない、人間らしい成長ストーリーとして読めました。仕事で疲れた心がリセットされるような読後感も良かった。話題作の理由が納得できる、本当に素晴らしい青春小説です。

感想

本屋大賞受賞作ということで気になっていた一冊です。正直なところ、こんなに引き込まれるとは思いませんでした。 成瀬あかりという中学生の女の子が、次々と繰り広げる奇想天外な行動の数々。閉店する百貨店に通い詰めたり、お笑いコンビを組んだり、坊主頭で入学式に現れたり——常識的には考えられないことばかりなのに、不思議と応援したくなってしまう。その矛盾しない魅力が素晴らしいです。 私たちの年代から見ると、こういう奔放さは若々しく映るというより、少し痛々しくも感じる部分もあります。けれども読み進むうちに、成瀬の行動の一つひとつに込められた優しさや、人間らしい葛藤が見えてきて、思わず応援側に回ってしまう。著者の構成の巧みさを感じました。 大人になると忘れてしまう「今を全力で生きる」ことの大切さを改めて考えさせられました。仕事で疲れた日々の中で、このような若々しいエネルギーをもらえる一冊。職場の同僚にも勧めたいと思います。

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