読書メモの本棚
感想

最近、書店で『夜と霧』の新版が目立つところに置かれているのを見かけてね。80年近く前に書かれた本とは思えないほど、今なお多くの人に読まれているという。これは一度きちんと向き合わなければならんと思い立った次第です。 フランクルが強制収容所での極限の体験を通じて語りかけてくるのは、人間とは何かという根本的な問いです。ガス室に向かいながらも信念を失わない人間の姿。一方で、その同じ人間がかくも残酷になりうる存在であること。この矛盾した真実が、これほどまでに深く心に響くとは。 70年以上前に書かれたにもかかわらず、現代を生きる私たちにも問いかけるものがある。むしろ、時代が経つほどその価値が増していくようにさえ感じます。人生という限られた時間の中で、何が本当に大切なのかを改めて考えさせられました。 人生経験を積んだからこそ理解できることがきっとある。60、70代の方にもぜひ読んでいただきたい。そしておそらく、若い世代にも。世代を超えて読み継がれるべき傑作です。

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