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吹けば飛ぶよな男だが(1)

吹けば飛ぶよな男だが(1)

渋谷 龍太 KADOKAWA 2023年3月1日

感想

最近、話題の本ということで手にとってみた。SUPER BEAVERのボーカル・渋谷龍太という若い世代の書き手だが、これが実に読みやすくて良い。 エッセイと短編小説が一緒に収められているのだが、どれも日常の中にある小さな違和感や喜びをていねいに拾い上げている。80年も生きてくると、人生経験という点では彼には敵わないはずなのに、その視点の新しさに驚かされた。スマートフォンやマッチングアプリといった現代的なテーマも出てくるが、押し付けがましくなく、やさしい筆致で綴られている。 特に「幸せ」や「夢」といったテーマの短編は、若者の言葉とは思えないほどしみじみとしている。自営業を長くやってきた身として、人生設計や夢についての深い思考が感じられて、共感することが多かった。 世代を超えて読む価値のある一冊だと思う。若い書き手の視点を知るのは、この年になっても大事だと改めて感じさせてくれた。

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