近藤の本棚
撃ち抜くみたいに着飾って 志賀玲太フォトエッセイ

撃ち抜くみたいに着飾って 志賀玲太フォトエッセイ

志賀 玲太 KADOKAWA 2026年1月26日

感想

QuizKnockの志賀玲太さんのこのエッセイは、思いがけず心に響く一冊でした。 外見に関するコンプレックスと、それでも自分らしくあろうとする葛藤—技術職の私にとっても、論理では説明できない感情的な問題って、実は身近なものなんだと改めて考えさせられました。 何が良かったかというと、エッセイの構成です。note掲載記事に書き下ろしを加えたという形式が功を奏して、短編集のような読みやすさと、それでいて全体を通じて一本の筋が通っている。志賀さんの29年間の心の移ろいを、断片的に、でも確実に追っていくことができます。 作曲家・Neruとの対談もバランスが良く、エッセイだけでは語りきれない視点が加わることで、より立体的に志賀さんという人物が見えてきます。 技術書のように論理的、かつ小説のような感情的な深さがある。慎重に本を選ぶ私からすると、こういった質の高いエッセイは本当に貴重です。自分らしさについて、真摯に向き合いたい人には特におすすめできます。

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