本日は、お日柄もよく
徳間書店 | 2013/06/01
みんなの感想
話題になっているというので手に取ってみたのだが、これは実に良い一冊だ。スピーチライターという一見地味な職業を主軸に据えながら、人生経験や仕事のやりがいについて深く考えさせられる内容になっている。 管理職として日々人前で話す機会が多い自分にとって、言葉の力について改めて向き合わせてくれた。主人公が伝説のスピーチライター・久美に師事していく過程は、単なる職業小説の枠を超えて、人間関係や成長の物語としても秀逸だ。特に、心を揺さぶる言葉がいかに構築されるのかというプロセスが丁寧に描かれている点が素晴らしい。 また、政治的な場面設定も現代的で、リアリティがある。読み進むにつれ、自分自身の日常業務でのコミュニケーションについても考え直す契機となった。感動的でありながら、確かなストーリー構成と人物描写に支えられている。40代だからこそ響く作品だと思う。仕事で疲弊している同世代の管理職には特におすすめしたい。
話題のお仕事小説ということで、人気がありそうだったから読んでみました。スピーチライターという職業の話で、正直最初は地味そうだなって思ってたんですけど、実際はそこまで退屈ではなかったです。 主人公が幼なじみへの片思いから始まって、スピーチライターの世界へ進んでいく過程は、割と素直に応援したくなります。でも…正直なところ、途中で展開が読めちゃう部分が多くて。キャラクターたちの言動も、良くも悪くも予想の範囲内だったというか。 感動的なシーンもあるんですけど、「あ、ここで泣かせにくるんだな」って感じで構成が見えてしまったのが少し残念でした。もう少し意外性があると、もっと引き込まれたと思います。漫画と違う読書体験を求めて読んだので、新しさを感じたい気持ちもあるし。 つまり、丁寧に書かれた作品ではあるけど、特別に心が動かされるほどではなかった、みたいな感じです。悪くはないので、スピーチライターの話に興味がある人なら読む価値はあると思います。
スピーチライターという職業を題材にした小説、ということで手に取ってみました。言葉の力で人の心を動かす仕事ってなんか素敵だなって思いませんか。 読んでみると、確かに感動的なシーンが随所にあります。特にスピーチの場面は、実際にその言葉を聞いているような感覚になって、目頭が熱くなる瞬間もありました。主人公が最悪の気分で結婚式に出席していたのに、一つのスピーチで人生が変わるというストーリー展開は面白いです。 ただ、正直なところ、全体的には「いい話だな」というくらいの印象に留まってしまいました。もう少し登場人物の心理描写が深かったり、スピーチライターという職業についてのディテールがあれば、もっと引き込まれたんじゃないかなと思います。政治の話も出てくるので、そのあたりのリアリティがあるともっと面白くなったかもしれません。 気軽に読める軽さはありますし、お仕事小説が好きな人なら楽しめると思いますが、私にとっては「まあ、いい本でした」というレベルでした。
本屋で何気なく手に取ったこの作品ですが、予想以上に引き込まれてしまいました。スピーチライターという職業を通じて、言葉の力がいかに人を動かすかを描いた物語なのですが、64年も生きていると、こういう「人を感動させる言葉の選び方」というテーマに心がグッと掴まれるんですね。 主人公が伝説のスピーチライターに弟子入りして成長していく過程が、自然で説得力があります。仕事の現場で言葉がいかに重要か痛感してきた身としては、この作品が教えてくれることが本当に多い。政治の場面という大きな舞台での活躍も、決して荒唐無稽ではなく、丁寧に積み重ねられています。 何より良かったのは、このお仕事小説としての完成度です。仕事の描き方が誠実で、読んでいて「ああ、これは本当にあるんだろうな」と納得させられる。そしてそこに登場人物たちの人間関係もしっかり織り込まれている。最後まで一気読みしてしまいました。人生経験が豊かな読者ほど楽しめる、そんな良質な一冊だと思います。
言葉の力ってこんなにすごいんだ、って改めて実感させられた一冊です。 結婚式のスピーチという日常的なシーンから始まるのに、どんどん引き込まれていきました。主人公こと葉が伝説のスピーチライター久美に出会って、その世界に飛び込んでいく過程が本当に楽しい。大学院の研究でも「伝える」ことの難しさを感じているので、このお話はすごく身近で、かつ刺激をもらえました。 印象的だったのは、スピーチライターという職業を通じて、言葉がどうやって人の心を動かすのかが丁寧に描かれている点です。技巧的になりすぎず、でも深い。政治という大きなステージも登場しますが、人間ドラマとしての温かさが失われていないんです。 読んでいて何度も目頭が熱くなりました。スピーチシーン自体の感動もあるし、キャラクターの成長を応援したくなる気持ちもあります。気軽に読める長さなのに、読み終わった後には「いい話を読んだ」という満足感がしっかり残ります。仕事に疲れた時とか、心が少し渇いた時に開きたくなる、そんな素敵な作品です。
話題になってたので手に取ってみたんですが、これは本当に面白かった。スピーチライターという仕事をテーマにした小説って珍しいじゃないですか。正直なところ、最初は「言葉の仕事?そんなんで物語になるの?」って半信半疑だったんですよ。 でも読み始めたら一気に引き込まれました。主人公が伝説のスピーチライターに弟子入りして、政治の舞台で活躍していく過程が、想像以上に胸熱いんです。言葉で人を動かす、心を揺さぶるって、こんなに素敵な仕事があるんだなって改めて気づかされました。 新社会人の自分にとって、何か仕事の本質的な部分に触れられた気がします。技巧的なスピーチはもちろん、その背景にある人間関係や葛藤も丁寧に描かれてて、単なるお仕事小説じゃないんですよ。読んでて目頭が熱くなるシーンもちょこちょこあって、著者の筆力の高さを感じました。 良い意味で予想を裏切られた一冊。周りにもおすすめしたくなる面白さです。
久しぶりに心がときめく物語に出会いました。スピーチライターという職業を通じて、言葉の力がいかに人の心を動かすかを丁寧に描いた作品です。 主人公こと葉が伝説のスピーチライター久美に出会い、修行を積んでいく過程が実にリアルで、思わず引き込まれてしまいました。仕事の厳しさと、その先にある達成感が伝わってくるようです。私たちボランティアの仕事も同じように、相手の心に届く言葉を選ぶことの大切さを改めて感じさせてくれます。 文庫本という手軽さも良く、何度も読み返したい魅力があります。著者の描写力も素晴らしく、政治的なテーマを扱いながらも、決して重くならず、むしろ前向きなエネルギーが満ちています。同世代の方たちにも、若い世代にもぜひ勧めたい一冊です。慎重に本を選ぶ私ですが、これは間違いなく価値のある作品だと確信しています。
最近、書店で話題になっているこの本を手に取ってみました。文庫本ということもあり、気軽に読める長さが定年後の読書には丁度いい。 OLが伝説のスピーチライターに弟子入りするという設定で、一見すると若い世代向けかと思いましたが、読んでみると違いました。言葉の力、人を動かすスピーチの本質について、私たちの世代にも響く深い考えが散りばめられているのです。 何より良かったのは、キャラクターの成長が丁寧に描かれていることです。政界という大きな舞台に身を置いた主人公が、試行錯誤しながら自分の言葉を磨いていく様子に、思わず応援したくなってしまいました。著者の観察眼が鮮やかで、人間関係の機微も上手く表現されている。 仕事を通じて自分を高める喜びや、言葉との付き合い方について考えさせられる。定年後のいまだからこそ、人生経験と重ねて読むことができる素敵な作品だと思います。娯楽としてもしっかり面白く、文学的な満足感もあります。