久しぶりに心がときめく物語に出会いました。スピーチライターという職業を通じて、言葉の力がいかに人の心を動かすかを丁寧に描いた作品です。 主人公こと葉が伝説のスピーチライター久美に出会い、修行を積んでいく過程が実にリアルで、思わず引き込まれてしまいました。仕事の厳しさと、その先にある達成感が伝わってくるようです。私たちボランティアの仕事も同じように、相手の心に届く言葉を選ぶことの大切さを改めて感じさせてくれます。 文庫本という手軽さも良く、何度も読み返したい魅力があります。著者の描写力も素晴らしく、政治的なテーマを扱いながらも、決して重くならず、むしろ前向きなエネルギーが満ちています。同世代の方たちにも、若い世代にもぜひ勧めたい一冊です。慎重に本を選ぶ私ですが、これは間違いなく価値のある作品だと確信しています。