近藤の本棚
和漢三才図会(5)

和漢三才図会(5)

寺島良安 / 島田勇雄 平凡社 1986年11月1日

感想

古典書物への興味から手に取った本作ですが、正直なところ期待と現実のギャップに戸惑いました。 確かに江戸時代の百科事典という歴史的価値は理解できます。ただ、文庫本という気軽に読める媒体を選んだ身としては、内容の難解さに何度も足を止められました。古い漢文表記、医学や動物学に関する専門用語が頻出するのに、注釈や解説が十分でないのです。 エンジニアとして新しい知識を習得する際は、正確で分かりやすい説明を重視します。本書はその点で物足りません。歴史的文献としての価値を優先するあまり、現代の読者への配慮が欠けているように感じられました。 興味深い記述も散見されますが、全体を通して読み進めるのに相当な労力が必要です。同じ和漢三才図会を読むなら、もっと丁寧に編集・解説された版を選び直すべきだったと反省しています。慎重派の私としては、事前の詳しい評判確認をより徹底すべき一冊です。

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