近藤の本棚
ストーリーとしての競争戦略

ストーリーとしての競争戦略

楠木 建 東洋経済新報社 2010年5月1日

感想

ビジネス書は数多く読んできましたが、この本は視点がユニークでした。戦略論というと、フレームワークや数字の話ばかりと思っていたのですが、「ストーリー」という切り口で競争優位を読み解くアプローチに引き込まれました。 エンジニアの視点からすると、技術仕様書を書くときも論理の積み重ねだけでは不十分で、なぜそう設計したのかという文脈が大切だと感じていました。この本を読むと、それはビジネス戦略でも同じなんだと納得します。豊富な事例が挙げられているので、抽象的な理論に終わらず実務的でもあります。 ただ、内容が濃いためか、初読では理解しきれない部分もありました。戦略立案に携わる立場の方であれば、より深く咀嚼できるのではないかと思います。完璧な本とは言えませんが、競争優位とは何かを改めて考えさせてくれる良書です。職業柄、戦略的思考を求められる場面が増えてきたので、手元に置いて何度も参照する価値ありです。

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