そうたの本棚
性同一性障害を救った医師の物語

性同一性障害を救った医師の物語

和田 耕治 / 深町 公美子 方丈社 2026年2月3日

感想

Netflix映画の原案という触れ込みで手に取ってみました。医学史における重要な人物を扱ったノンフィクションということで、どんな内容か興味が湧きました。 和田耕治医師の人生を通じて、当時の日本社会がいかに性同一性障害という課題に向き合っていなかったかが伝わってきます。医師としての覚悟と葛藤、患者との関係性など、読み応えのある部分は確かにあります。 ただ、率直に言うと構成がやや散漫な印象を受けました。ノンフィクションとしての緊密さや説得力という点で、もう少し磨きがかかってもよかったのではないでしょうか。映画との連携を意識した加筆修正とのことですが、その辺りの編集がやや目につく気がします。 テーマの重要性は疑いようもなく、和田医師の人生は多くの人に知られるべき価値がある。その点では読む意味がある一冊です。ただ表現としての完成度という観点では、もう一段階の工夫があればより引き込まれたんだろうなと感じました。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ