性同一性障害を救った医師の物語
方丈社 | 2026/02/03
みんなの感想
Netflix映画『This is I』を見てから、ずっと気になっていたこの本をようやく手に取りました。和田耕治医師という人物を知らなかった自分が恥ずかしいくらい、本当に素晴らしい一冊です。 当時の日本ではタブーとされていた性別適合手術に、医師として覚悟を決めて向き合った和田医師の人生って、本当にドラマティック。医学知識がなくても読みやすく、むしろ一人の人間としての葛藤や信念が伝わってきて、引き込まれてしまいました。600人以上の患者さんと向き合った医師の姿勢から、私たちが忘れかけていた大切なものを思い出させてくれます。 映画を見た後だからこそ、より深く理解できる内容になっていますね。写真も加えられた新版は、より視覚的に和田医師の時代背景を感じられます。社会的なタブーに立ち向かった一人の医師の物語として、多くの人に読んでほしい一冊。気軽に読める本を探している時でも、心が揺さぶられるような作品に出会えるって素敵だなと改めて感じました。
Netflix映画の原案という触れ込みで手に取ってみました。医学史における重要な人物を扱ったノンフィクションということで、どんな内容か興味が湧きました。 和田耕治医師の人生を通じて、当時の日本社会がいかに性同一性障害という課題に向き合っていなかったかが伝わってきます。医師としての覚悟と葛藤、患者との関係性など、読み応えのある部分は確かにあります。 ただ、率直に言うと構成がやや散漫な印象を受けました。ノンフィクションとしての緊密さや説得力という点で、もう少し磨きがかかってもよかったのではないでしょうか。映画との連携を意識した加筆修正とのことですが、その辺りの編集がやや目につく気がします。 テーマの重要性は疑いようもなく、和田医師の人生は多くの人に知られるべき価値がある。その点では読む意味がある一冊です。ただ表現としての完成度という観点では、もう一段階の工夫があればより引き込まれたんだろうなと感じました。
Netflix映画の配信をきっかけにこの本を手に取りました。正直なところ、こういった重いテーマの本は少し身構えてしまうタイプなんですが、この作品は全く違いました。 和田医師の人生を追いながら読んでいると、単なる医学的な記録ではなく、一人の医師が社会的タブーに立ち向かい、患者たちの人生を救おうとした信念の物語なんだということが伝わってきます。当時の日本社会がいかに性同一性障害の人たちに対して向き合えていなかったのか、そしてそこに一石を投じた勇気ある医師がいたということの重みを感じさせられました。 新版ということで写真も加わり、より具体的にイメージしながら読むことができたのが良かった。難しい医学用語もありますが、決して難しい本ではなく、むしろ人間ドラマとして引き込まれていきます。映画も見たい、そう思わせてくれる素晴らしいノンフィクションでした。多くの人に読んでほしい一冊です。
Netflix映画の原案だと知り、つい手に取ってしまいました。医療現場にいる身として、和田耕治医師の名前は聞いたことがありましたが、その人生がこれほど劇的だったとは。 タブー視されていた時代に、社会的な批判や法的リスクまで覚悟の上で、患者の人生に向き合った医師の姿勢が本当に胸を打ちます。単なる医学的な成功物語ではなく、一人の医師がどう葛藤し、どう決断していったのかが丁寧に描かれているところが素晴らしい。 自分たちが当たり前と思っている医療環境も、先人たちのこうした覚悟と行動によって築かれたんだなと改めて感じました。ノンフィクションながら読み応えがあり、ページをめくる手が止まりません。写真が加わったことで、時代背景もより鮮明に伝わってくるような気がします。 医療従事者でなくても、人間ドラマとして十分に引き込まれる一冊です。映画を見る前に読んでおいてよかった。