ペンネームの本棚
感想

シリーズ22巻目という長い物語の旅に、まだ新鮮さが残っているのが素晴らしい。ラミジ艦長という人物がこれほど魅力的に描き続けられるのは、キャラクターへの向き合い方が誠実だからなんだろう。 今巻では、これまで積み重ねてきた設定や人間関係がうまく花開く場面が多くて、長く追い続けてくださいという読者へのご褒美をもらった気分です。艦長の判断や行動に、これまでのシリーズで培われた背景がしっかり感じられるから、説得力がある。 正直なところ、20巻を超えると惰性で続く作品も多いなか、これだけ丁寧に物語が進行している例は珍しい。新しい登場人物たちも違和感なく世界に溶け込んでいるし、ページをめくる手が止まりませんでした。 ただ、ボリュームが増えていることもあり、少し冗長に感じる部分があったのが惜しい。次巻への期待値もぐんと上がっているので、続きを心待ちにしながら日々の家事をこなそうと思います。気軽に続きが読みたくなる、そういう物語の力強さを感じた一冊でした。