ペンネームの本棚
感想

文庫本で気軽に読める作品を探していた時に見つけた一冊です。最初は設定がちょっと変わってるなと思いましたが、読み進むうちにぐいぐい引き込まれました。 自殺を図った少年の体に魂がホームステイするという、一見ダークなテーマなのに、読んでみると不思議と暖かい。主人公が少年として毎日を過ごすなかで、家族や友人との関係がゆっくりと変わっていく過程が丁寧に描かれていて、共感できる部分がたくさんありました。 特に良かったのは、複雑な家庭環境や学校での孤立といった、誰もが持っている痛みが真摯に向き合われているところ。それでいて説教くさくならず、自然と前に進もうとする力が感じられるんです。家事をしながら読んでいても、つい続きが気になって手を止められなくなっちゃいました。 軽い気持ちで手に取った本でしたが、人生について改めて考えさせられる良い読書体験になりました。疲れた時の息抜きにもなるし、じっくり味わいたい時にも読める、そんなバランスの良さが素敵です。

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