涯しない影に

涯しない影に

赤川 次郎

出版社:KADOKAWA 出版年月日:2026/02/26

KADOKAWA | 2026/02/26

3.60
本棚登録:10人

みんなの感想

感想

高校教師の殺人事件を軸に、学園内の人間関係が絡み合っていくサスペンス。期待値が高かったぶん、ちょっと物足りなさが残りました。 物語の構成自体はしっかりしていて、犯人が誰なのか、何が真実なのかという問いかけは引き込まれます。登場人物たちが各々に秘密を抱えている設定も面白い。ただ、その秘密の掘り下げが少し浅いというか、キャラクターたちがステレオタイプに感じられてしまうんですよね。 読んでいて「ああ、この人はこういう人なんだな」という予測が外れることがあまりなかった。せっかく複数の視点から事件を見つめているのに、それぞれの視点での心理描写に深みがもう一段階あれば、もっと唸るような仕掛けになったと思うんです。 エンディングも納得といえば納得ですが、「なるほど、そうきたか」という驚きよりも「まあそんなところだろう」という感じで、心に残る余韻がありませんでした。軽く読めるサスペンスとしては及第点ですが、本格推理小説としてはもう少し何かが欲しかったというのが正直なところです。

感想

最近、話題のサスペンス小説をチェックするようにしているのですが、この『涯しない影に』は本当に面白い!高校の国語教師が殺される事件を軸に、登場人物たちが抱える小さな秘密や嘘がどんどん浮かび上がっていく構成が秀逸です。 何より惹かれたのは、犯人探しという単純な枠組みに収まらない深さです。事件の真犯人は誰なのか、という問いよりも、「なぜこの人たちは嘘をつくのか」という人間関係の複雑さに焦点が当たっていて、読んでいて本当にページをめくる手が止まりません。高校生から大人まで、各キャラクターの立場や思惑が絡み合う様子はまるで綿密なパズルを組み立てるよう。 自営業をしていると、人間関係の微妙なズレや隠された本音というものの大切さが理解できるので、この作品のテーマがすごく響きました。一気読み必至の傑作です。本格サスペンスが好きな方には特におすすめしたい一冊ですね。

感想

SNSで話題になってるのを見かけて、思わず手に取った一冊。正直、期待以上の面白さでした。 私立高校の教師が殺害される事件を中心に、学校という限定空間に潜む人間関係の歪みが次々と明かされていく。登場人物たちが口々に語る「真実」が、読み進めるたびに矛盾していく快感。犯人は誰なのか、そもそも何が本当なのか──その問いが最後まで揺らぎ続けるんです。 何が良いって、誰もが何らかの秘密や後ろめたさを抱えていて、その小さな嘘や隠蔽が事件全体を複雑に絡ませていく構造がすごく巧み。学園という密閉された世界で、大人も子どもも立場も利害も異なる人間たちが、それぞれの正義で動いている。そのリアルさが本当に怖い。 新社会人として職場の人間関係を学ぶ身としては、なおさら共感できる部分が多かった。この本で描かれる「言わぬが花」「察して」といった日本的な人間関係の危うさは、社会に出たからこそよくわかる。 最後の展開は賛否あるかもしれませんが、個人的には大満足。一気読み必至の傑作です。

感想

この本、めっちゃ面白かったです!最初は学校の先生が殺される事件の話なんだけど、読んでるうちに「あれ、誰が犯人なんだ…?」って感じになってきました。 犯人を追うミステリーってよくあるけど、この本は登場人物たちが次々と嘘をついてるっていうのが面白いポイント。学園長とか婚約者とか、みんなが何か隠してるような雰囲気で、どんどん読み進めたくなりました。日常の中に隠された秘密が事件に繋がってくるっていう設定も、普通の学校生活を見てる俺らにとってはリアルに感じます。 ラノベとか漫画ばっかり読んでた俺でも、これはガチで引き込まれました。トリックとかどう繋がってくのか、最後まで予想がつかなくて。サスペンス初心者にも読みやすいし、この手の本好きな人なら絶対ハマると思います。ページターナーって感じで、一気読みしちゃいました。

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