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アラビアン・ナイト(14)

アラビアン・ナイト(14)

池田修(アラブ文学) 平凡社 1986年3月1日

感想

千夜一夜物語のこのシリーズ、気軽に読むのにちょうどいいボリュームですね。今回は特に、ダリーラというキャラクターの活躍が印象的でした。 人をだます側の視点から描かれる物語って意外と少ないので、したたかな女ぺてん師の次々と繰り出される作戦を読んでいて、つい引き込まれてしまいます。怪盗アリーとのぺてん合戦も楽しくて、誰が誰をだますのか、最後にはどうなるのかという予測不可能さがいいんです。 全16編という盛りだくさんな構成も、通勤電車の移動時間に少しずつ読むのに向いていて、仕事で疲れた日でも気軽に物語の世界に浸れます。恋愛のモチーフも所々にありながら、決してロマンスだけに終わらない面白さ。古典ながら、登場人物たちの欲望や野心がリアルに描かれていて、なんだか現代にも通じるものがあるなって感じます。 週末のまったりした時間に、このような作品集を楽しむのが最近の小さな幸せです。

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