勝手な夢を押しつける親を憎む優等生と、東大は無理とバカにされた学年ビリが、現役合格した話
サンマーク出版 | 2025/12/12
みんなの感想
『ビリギャル』の続編があるということで、つい手に取ってしまいました。前作も好きでしたが、今回はさらに心に響く内容でした。 4人の高校生それぞれが抱える悩みや葛藤が丁寧に描かれていて、特に親の期待と自分の気持ちのズレに苦しむ優等生の話には共感することばかり。公務員という安定職についている身からすると、「どうせ無理」という大人のセリフがどれだけ子どもたちを傷つけるかがよく分かります。 白血病と闘いながら受験に向き合う少年の登場で、物語がぐっと深くなるんですよね。勉強することの意味が変わっていく過程が素敵で、読んでいて自分も何かを信じる力をもらった気がします。 実話をベースにしているからこそ、登場人物たちの選択や葛藤がリアルに感じられるのも良かった。気軽に読める雰囲気を保ちながら、実は結構深いテーマを扱っている。このバランス感覚が、この作品の魅力だと思います。疲れているときでも、むしろそういうときだからこそ読んでほしい一冊です。
『ビリギャル』の最新作と聞いて、すぐに手に取りました。話題の本は逃したくないタイプなので(笑)、この続編の登場は嬉しい限りです。 読んでみると、前作の坪田先生が再び登場し、今度は四人の高校生を導いていく物語。それぞれ異なる悩みを抱えた生徒たちが、親の期待や世間の「どうせ無理」という声と闘う姿が丁寧に描かれています。特に心に残ったのは、白血病と闘う少年・悠斗の「勉強してるときだけ、患者じゃなく受験生でいられる」という言葉です。こんなに短い一文に、これほどの力が宿っているなんて。 自営業をしていると、若い世代の可能性と現実のギャップを感じることがあります。この本は、大人たちがいかに無意識に子どもたちの夢を制限しているか、それでも彼らがどう立ち上がるのかを教えてくれました。実話をもとにした物語だからこそ、リアルな感動があるんでしょう。年を重ねても「信じる力」の大切さを改めて感じさせてくれる、素敵な一冊です。
『ビリギャル』の続編という触れ込みで手に取りましたが、正直なところ期待していた以上に教訓的・メッセージ性を優先させた構成になっていて、物語としての説得力に欠けると感じました。 確かに「どうせ無理」という大人の言葉に抗うテーマは素晴らしいですし、複数の高校生の視点から異なる挫折を描こうとする試みも良いのですが、各キャラクターの心情描写が浅く、どうしても予定調和的な展開に見えてしまいます。特に白血病という重い要素を唐突に導入する辺りは、感動を無理やり引き出そうという意図が透けて見えて、若干の違和感を覚えました。 坪田先生というメンターキャラクターの存在も大きいのですが、彼がどういった信念で生徒たちに向き合っているのか、その背景がもっと掘り下げられていれば、より説得力のある物語になったはずです。啓発的な内容を求める読者には響くかもしれませんが、文学的な深さや物語の内的必然性を重視する身としては、今作は新書の域を出ない印象です。
『ビリギャル』の続編ということで、期待を持って読んでみました。実話を基にした複数の受験生の物語ということで、異なる背景を持つ高校生たちがどう変わっていくのかが興味深かったですね。 坪田先生というメンター役が生徒たちの可能性を引き出す様子は、確かに励まされる部分があります。特に「どうせ無理」という大人の言葉に抗っていく姿勢は、エンジニアとしても共感できました。僕らの業界でも同じことがありますから。 ただ、正直なところ、物語全体としては予想の範囲を大きく超えるほどの感動や驚きはありませんでした。励まし系の本にはよくあるテンプレート的な展開という印象で、特に白血病を患う少年のエピソードの組み込み方が若干無理矢理感を拭えません。 気軽に読むには悪くない本ですが、前作の『ビリギャル』で感じた鮮烈さには及ばない。あくまで続編として、それなりのエンタメ性は保っていますが、もう一工夫欲しかったというのが素直な感想です。