マリアビートル
KADOKAWA | 2013/09/01
みんなの感想
映画化の話題で手にとってみました。東京から盛岡へ向かう新幹線という限定された舞台で、複数の殺し屋たちが絡み合うストーリー。設定としては面白いなと思って読み始めたのですが、正直なところ期待値と現実のギャップがありました。 登場人物たちのキャラクターは個性的で、特に目的を持った人物たちが同じ車両に乗り合わせるという偶然の面白さは感じます。ただ、物語の展開があまりに既定路線というか、予想通りに進んでいく感じがして、途中からページをめくるペースが落ちてしまいました。 エンタメ小説としては及第点だと思いますし、映画版も気になるところですが、この本にしかない魅力があるかと言われると、ちょっと答えに詰まります。電車の移動時間とか、仕事の休憩時間に気軽に楽しむにはいいのかもしれません。派手さはあるけど、深さはそこまでないというのが率直な感想です。
映画化の話題もあったので手に取ってみました。確かに娯楽作としてよく出来ているんですが、ページをめくる度に「こういうエンタメ小説の典型形だな」と感じてしまいました。 舞台となる新幹線の密室性を活かしたアクション展開は効果的だし、登場人物たちのキャラクターもそれぞれ立っています。特に主要な四人の殺し屋の背景やモチベーションは丁寧に描かれていて、単なる悪役ではない複雑さがある点は評価できます。 ただ、全体として「この流れなら予想できる」という展開が多いんです。エンジニアの仕事で日々複雑な問題を解いていると、物語の仕掛けや伏線の張り方が透けて見えてしまう。サスペンスの醍醐味である予想外の展開が、あまり感じられませんでした。 それでも読み切れるテンポの良さと、実写化を意識したビジュアル的な迫力は確かにあります。気軽に楽しむエンタメとしては十分ですが、小説として特に記憶に残る体験にはならなかったというのが正直なところです。
ブラッド・ピット主演の映画『ブレット・トレイン』が話題になっているので、原作を読んでみようと思いました。こういう流行りの作品は気になるタイプなので。 読み始めたら、もう止められません!新幹線という限られた空間を舞台に、個性的な殺し屋たちが絡み合う様子が本当に面白い。木村、王子、蜜柑、檸檬…それぞれのキャラクターがしっかり立っていて、どんな人物なのか、何を考えているのか、次々と明かされていく快感がたまりません。 2時間30分というノンストップのエンターテインメント、その言葉通り。パート帰りの疲れた体も忘れて、一気読みしてしまいました。推理作家協会でも認められた作品というのが納得です。映画も見たくなっちゃいますね。年配の読者向けというわけではないかもしれませんが、スピード感のあるストーリーが好きな方ならジャンル問わず楽しめると思います。同世代の友人にも勧めてしまいました。