はるとの本棚
感想

映画化の話題もあったので手に取ってみました。確かに娯楽作としてよく出来ているんですが、ページをめくる度に「こういうエンタメ小説の典型形だな」と感じてしまいました。 舞台となる新幹線の密室性を活かしたアクション展開は効果的だし、登場人物たちのキャラクターもそれぞれ立っています。特に主要な四人の殺し屋の背景やモチベーションは丁寧に描かれていて、単なる悪役ではない複雑さがある点は評価できます。 ただ、全体として「この流れなら予想できる」という展開が多いんです。エンジニアの仕事で日々複雑な問題を解いていると、物語の仕掛けや伏線の張り方が透けて見えてしまう。サスペンスの醍醐味である予想外の展開が、あまり感じられませんでした。 それでも読み切れるテンポの良さと、実写化を意識したビジュアル的な迫力は確かにあります。気軽に楽しむエンタメとしては十分ですが、小説として特に記憶に残る体験にはならなかったというのが正直なところです。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ