裕子の本棚
世界の果てのこどもたち

世界の果てのこどもたち

中脇 初枝 講談社 2018年6月14日

感想

本屋大賞に選ばれたという帯に惹かれて手に取りました。満州を舞台に、時代に翻弄される3人の少女たちの友情を描いた作品なのですが、これが本当に素敵な物語でした。 私たちの世代には、戦争や満州という言葉は歴史の一部ですが、この本を読んでいると、当時を生きた人たちの思いがすごく伝わってくるんです。珠子、茉莉、美子という3人の少女が、異なる背景を持ちながらも友情を育んでいく過程には、自然と涙が出てしまいました。 文庫本ということもあって読みやすく、パート帰りに少しずつ読み進めることができたのも良かったですね。時代の波に翻弄されながらも、懸命に生きる姿は、人生経験が豊かになってからこそ、より深く響くような気がします。再会の場面では、特に胸が熱くなりました。 多くの人に読んでほしい、そういう一冊です。

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