裕子の本棚
人魚が逃げた

人魚が逃げた

青山 美智子 PHP研究所 2024年11月14日

感想

この本、なかなか面白いですよ。銀座でSNSがざわつく「人魚が逃げた」という言葉から始まるなんて、現代的で興味をひきますね。何度も本屋大賞にノミネートされてるって聞いていたから、いつか読みたいと思ってたんです。 読み始めたら一気に引き込まれてしまいました。謎めいた青年の言動をめぐって、いろんな立場の人たちの人生の転機が描かれるんですが、そのつながり方が実に自然で、それぞれのお話が心に染みる。12歳違う女性との恋、娘との関係、コレクターの執念…どれもが「あ、こういうこと、ありますよね」って思わせられる。 何より素敵だなって感じたのは、この本全体からにじみ出ている「人生ってそんなに悪くないじゃない」という温かさです。つらいことも、迷いも、喜びも全部含めて、人生ってそこまで悪くないんだって感じさせてくれる。パート仕事で毎日を過ごす身としても、ホッとできる一冊でした。

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