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丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。19

丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。19

竹村優希 / カズアキ KADOKAWA 2026年1月23日

感想

丸の内シリーズの19巻が手に入ったので、さっそく読み始めました。このシリーズは気軽に読める娯楽小説としての立場を守りながら、毎回しっかりした謎解きのプロット組みが秀逸です。 今回は北海道の美瑛を舞台にした心霊調査。最初は古典的な怪奇譚かと思わせておきながら、意外な方向へ物語が展開していく構成が面白い。霊が絡む話かと思いきや、その前提が揺らぐあたりの納得感は、著者の話作りの上手さを改めて感じさせます。 18巻までの登場人物たちの関係性も自然に機能していて、長く続くシリーズながら厚みが失われていない。特に第六メンバーのそれぞれが持つ能力や個性が活かされた調査の過程は、読んでいて気持ちがいいですね。 教室で生徒たちに本の話をすることも多いのですが、このシリーズは「物語の面白さとはなにか」を示す良い教材にもなっています。複雑になりすぎず、でいて工夫に満ちた構成。次の巻も楽しみです。

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