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幸せになる勇気

幸せになる勇気

岸見 一郎 / 古賀 史健 株式会社ダイヤモンド社 2016年2月26日

感想

前作『嫌われる勇気』から3年。あの衝撃を覚えている読者なら、この続編は必読だろう。本書の素晴らしさは、理論だけに留まらず、実践の苦しみに真摯に向き合っている点にある。 青年の「アドラーは空論ではないか」という問い掛けは、実は多くの読者が感じているのではないだろうか。教育現場にいる私も、理想と現実のギャップに悩むことは少なくない。その葛藤を哲人がどう解きほぐすのか、その対話の中に、本当の意味での「幸せになる勇気」が隠されている。 アドラー心理学の核心に改めて触れることで、前作では気付かなかった深さが見えてくる。特に「人生最大の選択」というテーマは、45歳という人生の折り返し地点にいる身として、非常に考えさせられた。決して押し付けがましくなく、読み手に問い掛けを投げかける構成も秀逸だ。 人間関係や人生の選択に迷っている方には、強くお勧めしたい一冊である。

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