幸せになる勇気

幸せになる勇気

岸見 一郎 / 古賀 史健

出版社:株式会社ダイヤモンド社 出版年月日:2016/02/26

株式会社ダイヤモンド社 | 2016/02/26

4.50
本棚登録:4人

みんなの感想

感想

前作『嫌われる勇気』から3年。あの衝撃を覚えている読者なら、この続編は必読だろう。本書の素晴らしさは、理論だけに留まらず、実践の苦しみに真摯に向き合っている点にある。 青年の「アドラーは空論ではないか」という問い掛けは、実は多くの読者が感じているのではないだろうか。教育現場にいる私も、理想と現実のギャップに悩むことは少なくない。その葛藤を哲人がどう解きほぐすのか、その対話の中に、本当の意味での「幸せになる勇気」が隠されている。 アドラー心理学の核心に改めて触れることで、前作では気付かなかった深さが見えてくる。特に「人生最大の選択」というテーマは、45歳という人生の折り返し地点にいる身として、非常に考えさせられた。決して押し付けがましくなく、読み手に問い掛けを投げかける構成も秀逸だ。 人間関係や人生の選択に迷っている方には、強くお勧めしたい一冊である。

感想

前作『嫌われる勇気』を読んでから3年、ついに続編を手にしました。正直なところ、あの本の教えを実生活に落とし込むのは想像以上に難しくて、時々「本当にこんなやり方で上手くいくのか」と疑問に思っていたんです。だからこそ、この青年の「アドラーは机上の空論では?」という問い掛けには、思わず頷いてしまいました。 でも、哲人との対話を読み進めていくうちに、自分がどれだけアドラー心理学を誤解していたか気付かされます。特に後半で語られる「人生最大の選択」については、ぐっと胸に来るものがありました。フリーターという不安定な立場にある自分だからこそ、この選択肢についての考え方が刺さったのだと思います。 前作よりもさらに実践的で、読者自身の人生に直結する問題を扱っているところが秀逸です。哲学問答の形式も相変わらず読みやすく、難しい理論も自然に理解できます。完全に納得するわけではありませんが、人生の指針として改めて考え直す価値は十分にあります。

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