智子の本棚
左遷も悪くない

左遷も悪くない

琥狗ハヤテ / 霧島まるは アルファポリス 2016年7月27日

感想

最近、マンガの中でも「働き方」を扱った作品が増えているなと感じていて、この作品も気になって読んでみました。 左遷という職場での挫折を前向きに捉える—という設定は、確かに現代的で新しい視点です。自営業をしていると、人事異動こそありませんが、事業の浮き沈みを経験するので、そういう局面での心の持ち方って本当に大事だなと共感できる部分がありました。 ただ、マンガとしての表現力や、ストーリー展開に工夫がもう一歩欲しかったというのが正直な感想。メッセージは明確なのですが、それが直接的に伝わってくるというか、ドラマとしての奥行きに欠ける印象を受けました。キャラクターもステレオタイプな感じがして、もっと複雑な人間関係の葛藤が描かれていたら面白かったかもしれません。 話題性という点では、確かに現在進行形で多くの人が関心を持つテーマではあります。ただ、マンガとしての完成度という面では、可もなく不可もない、といった感じが率直な評価です。

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