れんの本棚
感想

最近、会社の後輩たちが話題にしていた『呪術廻戦』をついに手に取ってみた。正直なところ、マンガはここ数年ほとんど読んでいなかったのだが、これほどまでに引き込まれるとは予想外だった。 本作は単なるバトルマンガの枠を超えた深さがある。異星人の難民受け入れという現実的なテーマを呪術というファンタジー要素と組み合わせることで、対立と共生という重いテーマを自然に提示している。乙骨真剣と憂花という兄妹の関係性も丁寧に描かれており、キャラクター造形の妙を感じさせる。 何より驚いたのは、各ページの構成やコマ割りの洗練さだ。物語の緊張感とスピード感が見事に調整されており、40代にもなると忘れかけていた「マンガを一気読みする快感」を思い出させてくれた。 ただ一点、初巻という制約からか、設定の説明が若干急ぎ足な部分もある。次巻以降で世界観がより立体的に描かれることに期待したい。 話題性だけでなく、エンタメ性と思想性を兼ね備えた傑作だと感じた。