AX アックス

AX アックス

伊坂 幸太郎

出版社:KADOKAWA 出版年月日:2020/02/21

KADOKAWA | 2020/02/21

4.67
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

伊坂幸太郎の殺し屋シリーズ、ついに読みました。正直、期待値がかなり高かったんですが、それを上回る面白さでしたね。 このAXという作品、タイトルだけだと何のことか分かりませんが、読み始めるとその秀逸な構成に引き込まれます。殺し屋が主人公というのは前シリーズと共通していますが、今作の「恐妻家」という設定がこんなに活躍するなんて。一見矛盾している設定が、物語を通じて見事に機能しているんです。 本屋大賞ノミネートや年間文庫ランキング4冠というのも納得できます。伊坂幸太郎特有の予想外の展開と、キャラクターの魅力がここまで結晶化した作品は珍しい。単なる娯楽小説ではなく、人間関係や愛情についても深く考えさせられる。仕事で疲れた帰りの電車で読んでいても、ぐいぐい引き込まれてしまいました。 同シリーズを読んでない方も十分楽しめますし、読んでいる方なら新たな視点が広がると思います。今年中に再度手に取りたい一冊です。

感想

伊坂幸太郎の殺し屋シリーズ、とうとう読みました!『グラスホッパー』『マリアビートル』と続いてきた系列の最新作『AX』ですが、期待を上回る面白さです。 タイトルの「AX」が何を意味するのか、最後まで引っ張られました。主人公の殺し屋が「恐妻家」というキャッチコピーも秀逸で、物騒な職業なのに家庭人というギャップが物語全体に不思議な温かみを与えています。 伊坂作品の魅力って、登場人物たちの会話の妙にあると思うんです。このAXでも、ユーモアとシリアスが交錯する台詞の応酬がテンポよく進んでいって、一気読み必至。複数の視点が交わっていく構成も上手で、バラバラだった要素が最後にきれいに繋がる快感がある。 大学院の研究で疲弊している時に読むと、本当に良い気分転換になります。重く考えすぎず、でもちゃんと考えさせられる。そういう気軽に楽しめるエンタメ小説って、実は書くのが難しいはずなのに。本屋大賞ノミネートも納得です。シリーズ未読の人もそこから入れるくらい完成度が高い。

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