文子の本棚
感想

図書館で何気なく手に取った一冊でしたが、こんなに面白い本に出会えるなんて!もう一人の自分が存在するという設定だけで、すっかり引き込まれてしまいました。札幌と東京、離れた場所にいる二人の女子大生が、テレビを通じて出会う瞬間のドキドキ感は今でも思い出すと懐かしいほどです。 何が素晴らしいって、単なるミステリーではなく、二人の人生がどう絡み合っていくのか、その運命的な結びつきを丁寧に描いているところ。読み進めるごとに「え、そういうことだったの?」と何度も驚かされました。文庫本なので手軽に読めるのも良いですね。 人生経験が増えた年代だからこそ、二人のそれぞれの葛藤や選択がより身近に感じられました。パート仕事の傍ら、休み時間に少しずつ読み進めるのが楽しみでした。迫真のサスペンスとはいえ、決して難しくなく、すんなりと物語の世界に入り込める。こういう「心地よく読める」本は本当に貴重です。ぜひ多くの方に読んでいただきたい一冊です。

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