図書館で見つけたこの本、タイトルが素敵だなと手に取ってみました。数学者が書いた思想の本というのは珍しいですし、興味深いだろうと思ったんです。 読み始めてみると、岡潔さんの言葉がね、すっと心に入ってくるんですよ。日本の文化の根底にある「情緒」について丁寧に語られていて、戦後失われていく大切なものについて改めて気づかされます。複雑な理論じゃなくて、自分の経験や思い出を交えながら話してくれるので、難しくもなく読みやすい。 パートで毎日忙しく過ごしていると、つい便利さや効率ばかり考えてしまうんですが、この本を読んでいると、自然の中で感じる季節の移ろいとか、そういった当たり前のことの大切さを思い出させてくれます。今の時代だからこそ、余計に必要な視点なんじゃないかな。 春の夜の静けさの中で読むのに、ちょうどいい一冊です。同年代の方にも、若い方にも読んでもらいたい。心が温かくなりますよ。
最近登録された他の本の感想
2026年06月12日
何十年も生きていると、心の奥底に問い続ける疑問が溜まってくるものです。この本を読み始めた時、そうした深い問いに向き合う覚悟が必要だと感じました。 遠藤周作さんの『沈黙』は、信仰と苦悩について描かれた作品ですが、難しい思想書ではなく、一人の人間の葛藤を静かに追う物語として読めます。江戸時代、隠れキリシタンの時代背景の中で、主人公がどう生きるのかを選んでいく様子が、胸に深く響きました。 読んでいて時々ページを閉じて、自分自身のことを考えてしまいました。人生経験がそこそこ積まれた年代だからこそ、登場人物たちの苦しみが他人事に思えないのです。パート仕事の休憩時間に少しずつ読み進めるのが、丁度よいペースでした。 文庫本のサイズも手に取りやすく、文章も読み応えがあって素晴らしい。哲学的なテーマを扱いながらも、人間味溢れる描写がたくさんあります。迷っている時間がもったいないほど、一度は読んでみる価値がある一冊です。
2026年06月11日
話題の起業本という触れ込みで手にとってみました。内定を取り消されて悔しさをバネに、AIを活用して成功を目指す若い女性の実話ですね。 正直なところ、読んでいて引き込まれるかというと、そこまでではありませんでした。起業というテーマ自体が、私たちの年代にはちょっと遠い世界というか。でも、若い世代の「何くそ」という負けず嫌いな気持ちや、新しい技術への向き合い方は興味深く読めました。 エッセイ的な部分では、彼女の日常的な葛藤や思考の過程が垣間見えて、その辺りは人間らしくていいなと思います。ただ、ビジネスの具体的な部分は専門知識がないと難しいところもありますし、全体的には「頑張ってるな」という応援したくなる気持ちと、「でもこれってどうなの?」という素朴な疑問が両立したままの読後感です。 気軽に読む分には悪くないのですが、特別に心に残るものはなかったというのが本当のところです。
2026年06月10日
テレビで話題になっているって聞いて、何となく手に取ってみたんです。投資の本なんて難しいだろうなって思ってたんですけど、これがもう読みやすい!シゲルさんという実在の方の人生ストーリーを通して、自然と投資の考え方が入ってくるんですよ。 関西弁で語られるシゲルさんの言葉が、なんともユーモアがあって親しみやすい。89歳でも現役というその活動的さ、70年も投資を続けてきた経験からにじみ出る言葉の重みが伝わってきます。「怖いのは経験がないから」とか「人と同じ考えをしないこと」とか、投資に限らず人生全般に通じる教えだなって思いました。 正直なところ、私たちの世代が今から株を始めるのは勇気がいりますけど、この本を読んでると「やってみようかな」という気持ちになるんです。難しい経済用語もわかりやすく説明されているし、何より人生の後半戦を豊かに過ごすための考え方が詰まってる。パート勤務の身ですが、少しずつ勉強してみたくなりました。気軽に読める良い本です。
2026年06月09日
図書館で見かけて、宇宙と地球の危機という設定に惹かれて手に取りました。人類を救うミッションというテーマは、このご時世だからこそ何か考えさせられるものがあるかなと思ったんです。 読み始めてみると、確かに引き込まれるストーリーではあります。主人公の奮闘ぶりも伝わってきますし、科学的な要素も随所に散りばめられていて、知的興味をくすぐられました。ただ、正直なところ、専門用語が次々と出てくるのに少し疲れてしまいました。本を読む時間が限られている身としては、もう少し分かりやすく説明してくれるといいなと感じました。 内容自体は悪くないのですが、上巻だけで判断するのは難しいというか、この先どうなるのか気になるし、気にならないし…という微妙な心持ちです。続きも読むかどうか、図書館で下巻を見てから決めようかなと思っています。気軽に楽しめるエンタメ小説としては、もう一つピリッと来るものが欲しかったというのが本音です。
2026年06月08日
SNSで話題になっているのを見かけて、気になって手に取りました。詩人・Payaoさんのエッセイ集ですが、難しいことは一切なく、するすると読めてしまいます。 「生きているだけで精一杯」という言葉がね、胸に響きました。66年も生きていると、人生に疲れることも多いし、完璧にこなせない自分を責めてしまうこともあります。でもこの本を読んでいると、そういう私だっていいんだな、って思えてくるんです。 一つ一つのエッセイが短いから、朝の支度の時間や仕事の休憩時間にちょっと読む、という使い方もできます。重い内容なのに、不思議と希望が感じられるところが良いですね。最後まで読み終わったときに、「また明日も頑張ろう」という気持ちになれました。 同じような悩みを持つ人は もちろんですが、疲れた心を優しく包んでくれる本を探している方に、ぜひおすすめしたいです。
2026年06月08日
孫が司法書士試験を受けるというので、どんな参考書を使っているのか興味があって手にとってみました。正直なところ、こういう資格試験の参考書は難しいだろうと思っていたのですが、この本は本当によくできていますね。 何より感心したのは、問題と答案用紙が取り外せるという工夫です。本当の試験のように独立した紙で解くことができるから、試験当日の緊張感を自宅で再現できる。こういう細かい配慮が受験生の役に立つんだろうなと思いました。 LEC という大手予備校が長年蓄積した問題ストックから厳選された予想問題というのも信頼できます。講師によるワンポイントアドバイスも、これからの追い込み時期に何を重点的に学べばいいのかが分かって、効率的だと思います。 気軽に読書を楽しむ私にとっては、正直なところ内容そのものは難しくてチンプンカンプンですが、試験対策の教材としてはよくできた一冊だと感じました。孫にも勧めてみようと思います。
2026年06月08日
「怖い絵」の著者・中野京子さんの新作ということで、図書館で借りてきました。名画に秘められた希望というテーマ、なんだか心がほっこりしそうだなと思ったんです。 開いてみると、なるほど!歴史の教科書では習わない、画家たちや登場人物たちの人間らしい日々が綴られているんですね。悲劇の王妃だって、実は笑える話があったり、狂気で知られる画家にも温かな希望があったり。そういった視点の転換が素敵です。 新書というコンパクトなサイズも読みやすく、毎日のパート帰りに少しずつ読み進められました。仕事で疲れているときも、名画に込められた人間ドラマを知ると、不思議と心が軽くなるんです。複雑な人生だって、見方を変えればそこに愛おしさがあるんだって思わせてくれる。 万能な本ではないですが、気軽に楽しめて、読んだ後に優しい気持ちになれる。そういう本が好きな私にとっては、本当に良い出会いになりました。
2026年06月08日
政治に関心を持ち始めた主人は、この本をテーブルに置いていました。せっかくだから読んでみようと思い立ったんです。 参政党というのは、ここ数年で急速に支部を増やした新しい政治勢力なんですね。この本は、メールマガジンをまとめた形で、その成長の過程が記されています。資金も人脈も限られた状況から、どのように支部を拡大させていったのか、その実際のところが書かれているわけです。 ただ、正直なところ、内容としては「可もなく不可もなく」といった感じでしょうか。メールマガジンの編集ということで、どうしても単発的になってしまい、全体像をつかみにくい部分がありました。党の主張や背景についてもっと詳しく知りたい方には、別の本と組み合わせて読む必要があるかもしれません。 それでも、政治運動というものの現場の苦労や工夫を垣間見ることはできました。興味深い資料ではありますが、気軽に楽しむというより、参政党について研究したい方向けの一冊という印象です。
2026年06月07日
前作『スピノザの診察室』が良かったので、期待して手に取りました。医師でありながら哲学的に人の生と死を問い続ける主人公の姿勢は興味深いのですが、今回はその思想がやや前に出すぎていて、物語としての流れが少し窮屈に感じてしまいました。 患者さんとの関わりを通じて人生について考える場面は素敵なのですが、会話が哲学的な議論に偏ってしまい、もう少し人間らしい温かみが欲しかったというのが正直なところです。気軽に読むエッセイのような楽しみを求めていた私には、思想的な重さが前回以上に強くなっていて、読み進むのに少し疲れてしまいました。 エンターテインメント作品としての魅力も前作にはあったのに、今回はそのバランスがうまく取れていないように思います。だからこそ余計に残念で、続きを読む気はあるのですが、もう少し肩の力を抜いて、登場人物たちの人間的な部分にも光を当てていただきたかったという感じです。
2026年06月01日
孫からすすめられたシリーズ本でしたが、ここまで面白いとは思いませんでした。迷宮を舞台にした冒険ファンタジーというと、若い人向けかと勝手に思い込んでいたのですが、キャラクターたちの葛藤や成長物語として読むと、年を重ねた私にもぐんぐん引き込まれてしまいます。 今巻では主人公たちが新しい危機に立ち向かう様子が描かれていますが、仲間との信頼関係がしっかり描かれているところが素敵です。パート勤務の傍ら気軽に読んでいるのですが、続きが気になって仕事から帰ってくるとついつい手に取ってしまいます。登場人物の個性的なキャラクターも魅力で、毎日いろいろな背景を持つ人たちと接する楽しさがあります。 これまでのシリーズを読み重ねてきたからこその満足感もありますし、そういう意味でも人気の理由がよくわかりました。冒険小説としての興奮と、人間関係を描く細やかさのバランスが取れた良い一冊だと思います。
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