大好きな人、死んでくれてありがとう

大好きな人、死んでくれてありがとう

まさき としか

出版社:新潮社 出版年月日:2026/02/28

新潮社 | 2026/02/28

3.50
本棚登録:7人

みんなの感想

感想

新潮文庫で見かけて、タイトルの奇抜さに思わず手にとってしまいました。アイドルグループの元メンバーが殺される事件を中心に、関係者たちの秘密が次々と明かされていく――こういうミステリは好きな方です。 読んでみて感じたのは、設定は面白いのにどうも物足りないということ。登場人物たちがそれぞれ複雑な背景を抱えているはずなのに、心情描写が浅い気がして。パート仲間の女性や伯母の娘など、もっと掘り下げてほしい人物がいますね。 終盤に向けて真犯人が明かされる流れはあるのですが、その衝撃度があまり大きくなく、「ああ、そうなんだ」と淡々と読み進めてしまいました。派手な題名に比べて、内容は意外と地味というか。 気軽に読む分には悪くない作品なんですが、すごく惹き込まれるわけでもなく。同じような値段の他のミステリと比べると、わざわざまた読み返したいとは思いませんでした。パート帰りの気分転換程度の一冊としては十分ですが、期待値が大きい人には物足りないかもしれません。

感想

新潮文庫で見かけて、タイトルの強烈なインパクトに思わず手に取りました。 元アイドルグループのメンバーが殺害される事件を軸に、登場人物たちの複雑な人間関係と秘密が絡み合っていく構成です。各章で異なる視点から事件が描かれるため、読み進めるにつれて真犯人は誰なのか気になって、つい一気読みしてしまいました。 ただ、正直なところ、物語全体のまとまりについてはちょっと物足りなさを感じます。キャラクターたちそれぞれに背景や動機があるのは理解できるのですが、そこまでの深掘りが必要だったのかな、という疑問も。ラストの展開も予想の範囲内というか、驚愕というほどの衝撃は受けませんでした。 気軽に読むミステリとしては悪くないレベルですし、登場人物の心情描写は丁寧だと思います。通勤時間や休日に、さっと読み終わりたい時にはちょうどいい一冊かもしれません。特別に心に残る作品ではありませんでしたが、きちんとした話として成立しており、読んで損はないという感じです。

感想

深夜のベッドで一気読みしてしまいました。元アイドルの殺人事件という派手な設定なのに、物語が進むにつれてどんどん引き込まれていく感覚は本当に気持ちいい。 なんといっても、登場人物たちが抱えている秘密の描き方が秀逸です。誰もが何か隠しているんだけど、それが単なる事件の犯人像に収まらない、もっと人間らしい痛みや葛藤として積み重なっていくんですよね。パート女性、元メンバーたち、伯母と娘——どの視点も等しく丁寧に描かれているから、どんでん返しの瞬間に「あ、だからこの人たちはこんな顔をしていたのか」って腑に落ちる感じがたまりません。 文庫のコンパクトなサイズも相まって、通学の片手間に気楽に読み進められるのが良かった。ミステリなのに肩肘張らずに楽しめるというか。ラストの15ページくらいは本当に手が止まりませんでした。人間関係の複雑さと事件の真実がこんなに綺麗に繋がるなんて、って思いながら一気に駆け抜けた感じです。 ミステリ好きさんなら絶対ハマると思う一冊です。

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