文子の本棚
希望の名画

希望の名画

中野 京子 文藝春秋 2025年11月20日

感想

「怖い絵」の著者・中野京子さんの新作ということで、図書館で借りてきました。名画に秘められた希望というテーマ、なんだか心がほっこりしそうだなと思ったんです。 開いてみると、なるほど!歴史の教科書では習わない、画家たちや登場人物たちの人間らしい日々が綴られているんですね。悲劇の王妃だって、実は笑える話があったり、狂気で知られる画家にも温かな希望があったり。そういった視点の転換が素敵です。 新書というコンパクトなサイズも読みやすく、毎日のパート帰りに少しずつ読み進められました。仕事で疲れているときも、名画に込められた人間ドラマを知ると、不思議と心が軽くなるんです。複雑な人生だって、見方を変えればそこに愛おしさがあるんだって思わせてくれる。 万能な本ではないですが、気軽に楽しめて、読んだ後に優しい気持ちになれる。そういう本が好きな私にとっては、本当に良い出会いになりました。