文子の本棚
感想

世界的なベストセラーということで、期待して手にしてみました。バルセロナの霧の中で少年が出会う本の物語—確かにロマンチックで、物語の作り込みもしっかりしていますね。 ただ、正直なところ、私にはちょっと複雑過ぎたかな、という感じです。次々と出てくる登場人物や、時間軸が前後する展開について行くのに、眼鏡を何度も直してしまいました(笑)。年配の身には、もう少しシンプルなストーリーの方が読みやすいんですよね。 それでも、バルセロナという都市そのものが主人公のように描かれている部分は素敵だと思いました。迷宮のような街並みや、歴史の重みが感じられます。謎解きの面白さもあって、つい続きが気になってしまう。 大人気の理由が分かる作品ではあるんですが、私としては「面白い」というより「よくできた作品だなあ」という印象でしょうか。もう少し肩の力を抜いて読める話も好きなので、今回は普通の評価にしました。でも上巻を読んだからには、下巻も読んでみるつもりです。