前作『スピノザの診察室』が良かったので、期待して手に取りました。医師でありながら哲学的に人の生と死を問い続ける主人公の姿勢は興味深いのですが、今回はその思想がやや前に出すぎていて、物語としての流れが少し窮屈に感じてしまいました。 患者さんとの関わりを通じて人生について考える場面は素敵なのですが、会話が哲学的な議論に偏ってしまい、もう少し人間らしい温かみが欲しかったというのが正直なところです。気軽に読むエッセイのような楽しみを求めていた私には、思想的な重さが前回以上に強くなっていて、読み進むのに少し疲れてしまいました。 エンターテインメント作品としての魅力も前作にはあったのに、今回はそのバランスがうまく取れていないように思います。だからこそ余計に残念で、続きを読む気はあるのですが、もう少し肩の力を抜いて、登場人物たちの人間的な部分にも光を当てていただきたかったという感じです。
最近登録された他の本の感想
2026年06月08日
SNSで話題になっているのを見かけて、気になって手に取りました。詩人・Payaoさんのエッセイ集ですが、難しいことは一切なく、するすると読めてしまいます。 「生きているだけで精一杯」という言葉がね、胸に響きました。66年も生きていると、人生に疲れることも多いし、完璧にこなせない自分を責めてしまうこともあります。でもこの本を読んでいると、そういう私だっていいんだな、って思えてくるんです。 一つ一つのエッセイが短いから、朝の支度の時間や仕事の休憩時間にちょっと読む、という使い方もできます。重い内容なのに、不思議と希望が感じられるところが良いですね。最後まで読み終わったときに、「また明日も頑張ろう」という気持ちになれました。 同じような悩みを持つ人は もちろんですが、疲れた心を優しく包んでくれる本を探している方に、ぜひおすすめしたいです。
2026年06月08日
孫が司法書士試験を受けるというので、どんな参考書を使っているのか興味があって手にとってみました。正直なところ、こういう資格試験の参考書は難しいだろうと思っていたのですが、この本は本当によくできていますね。 何より感心したのは、問題と答案用紙が取り外せるという工夫です。本当の試験のように独立した紙で解くことができるから、試験当日の緊張感を自宅で再現できる。こういう細かい配慮が受験生の役に立つんだろうなと思いました。 LEC という大手予備校が長年蓄積した問題ストックから厳選された予想問題というのも信頼できます。講師によるワンポイントアドバイスも、これからの追い込み時期に何を重点的に学べばいいのかが分かって、効率的だと思います。 気軽に読書を楽しむ私にとっては、正直なところ内容そのものは難しくてチンプンカンプンですが、試験対策の教材としてはよくできた一冊だと感じました。孫にも勧めてみようと思います。
2026年06月08日
「怖い絵」の著者・中野京子さんの新作ということで、図書館で借りてきました。名画に秘められた希望というテーマ、なんだか心がほっこりしそうだなと思ったんです。 開いてみると、なるほど!歴史の教科書では習わない、画家たちや登場人物たちの人間らしい日々が綴られているんですね。悲劇の王妃だって、実は笑える話があったり、狂気で知られる画家にも温かな希望があったり。そういった視点の転換が素敵です。 新書というコンパクトなサイズも読みやすく、毎日のパート帰りに少しずつ読み進められました。仕事で疲れているときも、名画に込められた人間ドラマを知ると、不思議と心が軽くなるんです。複雑な人生だって、見方を変えればそこに愛おしさがあるんだって思わせてくれる。 万能な本ではないですが、気軽に楽しめて、読んだ後に優しい気持ちになれる。そういう本が好きな私にとっては、本当に良い出会いになりました。
2026年06月08日
政治に関心を持ち始めた主人は、この本をテーブルに置いていました。せっかくだから読んでみようと思い立ったんです。 参政党というのは、ここ数年で急速に支部を増やした新しい政治勢力なんですね。この本は、メールマガジンをまとめた形で、その成長の過程が記されています。資金も人脈も限られた状況から、どのように支部を拡大させていったのか、その実際のところが書かれているわけです。 ただ、正直なところ、内容としては「可もなく不可もなく」といった感じでしょうか。メールマガジンの編集ということで、どうしても単発的になってしまい、全体像をつかみにくい部分がありました。党の主張や背景についてもっと詳しく知りたい方には、別の本と組み合わせて読む必要があるかもしれません。 それでも、政治運動というものの現場の苦労や工夫を垣間見ることはできました。興味深い資料ではありますが、気軽に楽しむというより、参政党について研究したい方向けの一冊という印象です。
2026年06月01日
孫からすすめられたシリーズ本でしたが、ここまで面白いとは思いませんでした。迷宮を舞台にした冒険ファンタジーというと、若い人向けかと勝手に思い込んでいたのですが、キャラクターたちの葛藤や成長物語として読むと、年を重ねた私にもぐんぐん引き込まれてしまいます。 今巻では主人公たちが新しい危機に立ち向かう様子が描かれていますが、仲間との信頼関係がしっかり描かれているところが素敵です。パート勤務の傍ら気軽に読んでいるのですが、続きが気になって仕事から帰ってくるとついつい手に取ってしまいます。登場人物の個性的なキャラクターも魅力で、毎日いろいろな背景を持つ人たちと接する楽しさがあります。 これまでのシリーズを読み重ねてきたからこその満足感もありますし、そういう意味でも人気の理由がよくわかりました。冒険小説としての興奮と、人間関係を描く細やかさのバランスが取れた良い一冊だと思います。
2026年06月01日
本屋大賞受賞作ということで、つい手に取ってしまいました。成瀬あかりという女の子の、なんともぶっ飛んだ行動の数々に、最初は戸惑いながら読んでいたんです。ですがね、読み進めるにつれて、この子のまっすぐさ、そしてエネルギーにすっかり引き込まれてしまいました。 閉店する百貨店に毎日通ったり、お笑いコンビに入ったり、高校の入学式に坊主頭で現れたり――常識的には理解しがたい選択ばかりなのに、成瀬のそうした決断ひとつひとつに、何か強い信念と優しさが感じられるんです。幼馴染の島崎との関係も素敵で、読んでいて思わず顔がほころびました。 パートで毎日働いていると、若い頃の自分を思い出すことがあります。こんなに自由でのびのびとした気持ちで、何かに夢中になることって、大人になると忘れちゃう。この本は、そうした大切な何かを思い出させてくれます。気軽に読める青春小説でありながら、心にじんわり残るものがあります。本当に素敵な一冊でした。
2026年06月01日
孫が大好きな「ふたごチャレンジ」シリーズということで、つい手に取ってしまいました。いやはや、このシリーズの人気の理由がよくわかります。 ファンからのリクエストをたっぷり詰め込んだというだけあって、読んでいて本当に楽しい。名探偵になるお話に異世界冒険、そしてアイドル姿のキャラクターたちなんて、子どもたちの想像力をくすぐるネタがもりだくさんです。しめ子さんの描き下ろしイラストもかわいらしくて、眺めているだけで癒やされますね。 パート帰りに疲れた時も、このスペシャル本をぱっと開くと、自然と笑顔になってしまいます。キャラクターたちの素顔やウラ話も興味深く、シリーズを重ねるごとにこの世界への愛着が深まっているのを感じます。 子どもだけじゃなく、大人が読んでも充分楽しめる一冊。孫と一緒に読んで、どのお話が好き?なんて会話するのも、また良い時間になっています。
2026年06月01日
最近、靴が合わなくて足が痛くなることが増えてきたので、この本を手に取ってみました。正直、靴選びってこんなに奥深いものなんだと驚きました。 著者の方が2万人以上の足を見てきた経験から導き出した「目的×サイズ×インソール」という考え方がすごくわかりやすい。私たちが何となく靴を選んでいたことがいかに間違っていたかがよくわかります。特に、靴のサイズなんて大体合っていればいいと思っていたのですが、そうではないんですね。 この本の良いところは、難しい理屈ではなく、実際に使える知識をサッと教えてくれることです。新書というコンパクトなサイズも、パート帰りの疲れた時間に読むのにちょうどいい。これからは靴選びの時間をもう少し大切にしようと思いました。年を重ねると足の悩みも増えますが、この本の知識があれば、もっと快適に過ごせそうです。同年代の方にもぜひおすすめしたい一冊ですね。
2026年05月06日
友人が「人生が変わった」と勧めてくれたので、気軽な気持ちで手にしました。正直、ビジネス書というと難しいイメージがあったのですが、この本は違いました。 著者の言葉は シンプルで、でも心に響くんです。人間関係で無理をしすぎていないか、本当にやりたいことから目をそらしていないか…読んでいると、そうした問いかけが次々と湧いてくる。パート仕事をしながらも、つい周囲の顔色をうかがってしまう私には、特に身近な内容でした。 一気読みできるくらい読みやすいのが良いですね。むずかしい理論よりも、実際の考え方や心持ちについて書かれているので、頭に入りやすい。今までぼんやりと感じていた違和感が、言葉になって整理されるような感覚です。 完璧に共感することばかりではありませんが、自分の人生について改めて考えるきっかけをくれた良い一冊。人生の後半を、もう少し自分らしく歩んでみようかなという気持ちになりました。
2026年05月06日
娘が勧めてくれた本で、最初は「ビジネス書?」と躊躇していたんですが、読んでみたら本当に面白かった。難しい話かと思いきや、とても分かりやすく書かれているんです。 チーズというメタファーを使って、人生の変化にどう向き合うかが描かれているのですが、これが私のような年代の人間にも心に響きます。仕事をしていると環境が変わることもありますし、人生だって予測できないことばかり。この本は、そういった変化を受け入れることの大切さを教えてくれるんですね。 キャラクターたちがそれぞれ違う対応をするところが特に興味深くて、「ああ、私はこのタイプかな」なんて考えながら読んでしまいました。短時間で読み終わるのも、気軽に読書を楽しむ私にはぴったりです。 人生経験を積んだからこそ分かることもたくさんありますし、若い人にも読んでほしい一冊。仕事も人生も、柔軟さって大事なんだなあと改めて感じさせてくれました。
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