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新修墨場必携(日本編)

新修墨場必携(日本編)

山本正一 法政大学出版局 1990年6月1日

感想

書道の参考書として期待して手に取ったのですが、正直なところ期待値を下回ってしまいました。古典の墨場必携という名前から、日本の書道文化を深く学べる実践的なテキストを想像していたんです。 内容としては確かに網羅的なのですが、高校生の自分にとっては情報が断片的に感じられてしまいました。各項目の説明が浅く、なぜこの古典が重要なのか、どのような背景があるのかといった文脈がもっと欲しかったところです。技法の解説も図解が不足していて、実際に書く際の指針として活用しづらいのが残念です。 装丁や構成自体は悪くないんですが、教科書的な硬さが強すぎるせいか、読んでいて退屈に感じてしまいました。古典への興味を引き出すような、もう少し著者の洞察や解釈が欲しかった気がします。専門家向けというより、初心者向けでもなく、中途半端な位置づけになっているのではないでしょうか。書道をより深く学びたい人には、別の資料と併せて参考にするくらいの位置づけが妥当だと思います。