雄一の本棚
歩くとなぜいいか?

歩くとなぜいいか?

大島清 PHP研究所 2007年5月3日

感想

健康寿命を意識する年代になって、こういった実用的な本が目に留まるようになりました。本書は「歩く」という日常的な行為について、医学的根拠を交えながら解説しているもので、新鮮さはさほどありません。 著者は長年の歩行実践から得た知見を語っており、その経験談には誠実さが感じられます。ただ、内容としては既に広く知られていることばかり。ダイエット効果や脳機能の向上、生活習慣病の予防といった利点は、他の健康本でも繰り返し述べられていることです。 強いて言えば、「歩くことが楽しい」という根本的な動機付けに重点を置いている点は好感が持てます。義務的ではなく、趣味としての歩行を推奨するアプローチは、中年以降の読者には実践的かもしれません。 ただ、深い思考や新しい視点を期待して手にすると、やや物足りなく感じるでしょう。すでに歩行習慣のある人には確認程度、これから始めようという人にはシンプルな入門書として機能しますが、特別な発見や啓発を求めるなら別の本を選ぶことをお勧めします。

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