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国商 最後のフィクサー葛西敬之

国商 最後のフィクサー葛西敬之

森 功 講談社 2026年2月13日

感想

安倍元首相の事件後、メディアで何度も名前を見かけるようになった葛西敬之。正直なところ、その実像については曖昧なままでした。このノンフィクションを手に取ったのは、信頼できる政治学者の推薦文に後押しされたからです。 著者による綿密な取材と分析は、単なるスキャンダラスな人物描写に終わらず、日本の権力構造の深層に切り込んでいます。革マル対策から政官界への人事工作まで、一人の経営者がいかにして巨大な影響力を獲得していったのか、その軌跡が丹念に描かれています。特に労働問題や鉄道政策を通じた国家戦略との関わりについては、これまで表に出ることのなかった側面で、読み進むにつれて日本の政治経済体制への疑問が深まります。 文庫化により手に取りやすくなったこの作品は、現代日本を理解する上で欠かせない一冊だと感じます。慎重に情報を吟味する私としても、その厳密さと説得力に納得できました。重要な問題について、改めて考える機会をくれた良書です。

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