風が強く吹いている

風が強く吹いている

三浦 しをん

出版社:新潮社 出版年月日:2009/07/01

新潮社 | 2009/07/01

5.00
本棚登録:2人

みんなの感想

正直に言うと、最初は駅伝小説ってどうなんだろう、と躊躇していました。でも評判がいいレビューが多かったので試しに読んでみたら、これが本当に良かった。 灰二というメインキャラが箱根駅伝への憧れを抱いていて、天才ランナー走と出会うところから物語が動き始めるんですが、この二人の関係性が最高です。走ることへの向き合い方が全く違う二人が、仲間を集めていく過程がすごく丁寧に描かれていて、引き込まれました。 何より驚いたのは、十人のメンバー一人一人に背景と葛藤があって、それぞれの人生が交差しながら駅伝という目標に向かっていく構成。自分たちの限界に挑戦するって何か大事なことを学んでいる感覚になります。青春小説ってこういうことなんだ、って改めて感じました。 スポーツ系だけど、派手な描写よりもキャラの心理描写がメインなので、漫画やラノベが好きな自分でもすんなり読めたのが良かったです。長さもちょうどいい。本気でおすすめできる一冊です。