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成瀬は信じた道をいく

成瀬は信じた道をいく

宮島未奈 / 宮島 未奈 新潮社 2024年1月24日

感想

前作「成瀬は信じた道をいく」のファンだったので、続編が出ると知ったときは迷わず手に取りました。慎重に選ぶ方ですが、このシリーズはレビューの評判も良かったので安心して読めます。 成瀬あかりという主人公の魅力は、その予測不能さにあると改めて感じました。周囲の登場人物たちが彼女とどう交差し、どう影響を受けるのかを描く構成は本当によく計算されています。小学生から女子大生、クレーマー主婦まで、バラエティに富んだ視点から成瀬を見つめることで、一人の人間の複雑さが立体的に浮かび上がるんです。 39歳の仕事人間として読むと、特に「受験を見守る父」の話に心を掴まれました。人生のいろいろな局面で、後悔と希望が交錯する感覚が自分事のように感じられて。全5篇という構成も緩急があり、一気読みしてしまいました。 完成度の高い短編集であり、同時に長編としての奥深さも備えています。成瀬という存在をもっと知りたくなる、そういう良い意味での続きが気になる読後感が素晴らしい。忙しい時期でも読み続けたくなる力があります。

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