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怪物を捕らえる者は

怪物を捕らえる者は

ネレ・ノイハウス / 酒寄 進一 東京創元社 2026年2月27日

感想

ドイツの警察ミステリシリーズということで、評判の良さと内容の深さに惹かれて手に取りました。正解でした。 本作は単なる犯罪推理小説ではなく、社会的な重い問題を背景に持つ秀作です。少女の遺体発見から始まる事件が、次々と予想外の展開を見せていく。その中で、被害者と加害者の関係が一概には言えない複雑さが浮き彫りになっていくのが秀逸です。 慎重に読み進める方なので、最初は登場人物が多く複雑に感じましたが、物語が進むにつれて全てが繋がっていく快感を味わえました。刑事オリヴァーとピアのコンビの掛け合いも自然で、シリーズものの魅力が十分に引き出されています。 特に印象的だったのは、タイトルの「怪物を捕らえる者は」という言葉の重みです。それが何を意味するのか、物語の終盤まで考え続けさせられました。ミステリとしての完成度の高さと、社会派としての深さを両立させた傑作だと思います。シリーズの他の巻も確実に読みたくなりました。