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#真相をお話しします

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結城 真一郎 新潮社 2022年6月30日

感想

最近、SNS時代のミステリという新しい手法に惹かれて手に取りました。率直に言って、期待以上でした。 この作品の最大の魅力は、現代の私たちが日々目にするSNSやYouTubeといった要素を、ミステリのトリックの中に巧妙に組み込んでいる点です。特に「#拡散希望」の冒頭は、離島でのYouTuber活動という一見いびつな設定から始まるのですが、その違和感が物語の核へと繋がっていく構成の緻密さに感心しました。 五つの短編という形式なので、気軽に読める側面もあります。ただし短編だからといって侮ると痛い目に遭います。容赦ないどんでん返しが次々と襲いかかり、特に後半になるにつれて「あ、そういうことか」という衝撃が何度もあります。 強いて難点を挙げるなら、トリック自体が複雑で、読者によっては置いていかれる可能性もあるかもしれません。ただそれもまた、著者が仕掛けた罠の一部なのかもしれない—そう考えると、この作品の奥深さをより一層感じることができます。大人が満足できる知的なミステリ短編集です。

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