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感想

話題作だからと言ってすぐに飛びつくわけではない私ですが、このタイトルと帯の言葉に何度も足を止めました。結局、レビューを丹念に読んだ上で購入を決めたのですが、その判断は間違っていませんでした。 本作は、一見すると私たちが日常で感じるモヤモヤとした違和感を言葉にしてくれます。人間関係、欲望、生存戦略——複雑に絡み合う人間模様が丹念に描かれています。特に印象的だったのは、登場人物たちが決して単純な善悪では判断できない存在であるということ。彼らの行動に共感することもあれば、戸惑うこともある。その葛藤の中にこそ、この作品の魅力があるのだと感じました。 警告めいた帯文の「読む前の自分には戻れない」というのも大げさではありません。読み終わった後、何度も考え返してしまう場面が数多くあります。会社員として人間関係を重視する身だからこそ、より深く考えさせられたのかもしれません。重厚ですが、それだけの価値がある一冊です。

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