莉子の本棚
感想

レビューで高い評価を見かけることが多かったので、思い切って手に取ってみました。正直なところ、最初は分厚さに少し躊躇しましたが、読み始めると世界観にぐんぐん引き込まれていきました。 戦後のバルセロナが舞台で、少年ダニエルが謎めいた本との出会いから始まる物語。歴史とロマンス、冒険が織り交ぜられていて、ページをめくる手が止まりません。著者の描写力が素晴らしく、霧の中の街並みや古い図書館の雰囲気まで目に浮かぶようです。 人生経験が豊かなほど、この作品の奥深さが味わえるのではないかと感じます。複数の視点から物語が構成されており、登場人物たちの人生模様がしみじみと伝わってくるのです。冒頭から引き込まれる筆力ですが、じっくり味わうべき一冊だと思いました。ボランティア仲間にも勧めたいくらいです。ただ、上巻だけではまだ物語が完結していないため、下巻へと続きます。この先の展開も楽しみです。

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