近藤の本棚
地味なおじさん、実は英雄でした。〜自覚がないまま無双してたら、姪のダンジョン配信で晒されてたようです〜 5 (上)

地味なおじさん、実は英雄でした。〜自覚がないまま無双してたら、姪のダンジョン配信で晒されてたようです〜 5 (上)

三河 ごーすと / 瑞色 来夏 集英社 2026年3月25日

感想

シリーズ5巻目ということで、正直なところ続きものは途中で脱落することもあるので慎重に手に取りました。しかし、この判断は大正解でした。 地味なおじさんが無自覚のまま英雄になってしまうという設定自体が素晴らしいのですが、5巻ではそこに新たなレイヤーが加わっています。配信者としての側面と、実際の英雄としての側面が複雑に絡み合い、主人公がそれでもなお自分のペースを保ち続ける姿勢が実に好ましい。 エンジニアとしては、情報とその受け取られ方のギャップというテーマに特に引き込まれました。デジタル時代に「真実」がどう扱われるのかという問題意識が、作品全体に深みを与えています。ただのファンタジーではなく、現代的な課題を見事に織り込んでいる点は見事です。 キャラクター間の関係性の変化も丁寧に描かれており、新たな登場人物との絡み方も自然。中盤のテンポの良さと、終盤への仕掛けのバランスが取れていて、次巻が気になります。 シリーズの継続購入をお勧めできる、確かな面白さがあります。

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