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感想

チャペックの名前は聞いたことがあったが、エッセイ集とは意外だった。著者生誕130年の新装版ということで手に取ってみた。 園芸という身近なテーマで綴られた12ヶ月の記録は、確かに軽妙で読みやすい。チェコの作家ならではの観察眼や、草花への向き合い方に共感できる部分も多い。特に園芸を通じて人生哲学を紡ぐ姿勢は興味深い。 ただ、期待値との落差が否めない。人文・思想書を多く読む身としては、もう少し思想的な深掘りを期待していた部分がある。エッセイとしては及第点だが、同時代の他の思想家と比べると、時代を超えた普遍性という点では若干物足りなく感じた。翻訳の問題かもしれないし、原文のニュアンスが損なわれているのかもしれない。 決して悪い本ではないが、特別な発見や感動を求める読み手にとっては、可もなく不可もなくという印象に落ち着く。新装版として再刊行する価値はあると思うが、個人的には手放しで推奨するほどではないというのが正直なところだ。

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