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四つ子ぐらしSP! 四人が出会った最初の最初(25)

四つ子ぐらしSP! 四人が出会った最初の最初(25)

ひの ひまり / 佐倉 おりこ KADOKAWA 2026年3月11日

感想

娘がこのシリーズを読んでいるということで、ついでに手にしてみた一冊である。本来的には私の読書傾向からは外れるはずなのだが、意外と素直に読了することができた。 四つ子の姉妹たちが出会った経緯や、その後の日常を綴った短編集という構成。キャラクターの関係性を掘り下げるエピソードや、ほのぼのとした家族愛のシーンが主体だ。執筆が丁寧で、感情描写も破綻していない。娘世代向けのコンテンツとしては悪くない出来だと感じる。 ただ、自分が愛読している人文書や評論に比べると、深さや問題意識の点でどうしても見劣りする。これは仕方がない。むしろ、対象年齢に向けて最適化されたテキストなのだから、その枠組みの中では健全な作品だと言える。 親として家族の物語を読む際の視点と、読書家としての批評眼とを分けて考える必要がある。その使い分けができれば、この本もまた貴重な読書体験になり得る。可もなく不可もなく、というのは、期待値との関係性の問題なのだと改めて認識させられた。

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