lit_logの本棚
無理をして生きてきた人

無理をして生きてきた人

加藤 諦三 PHP研究所 2024年3月18日

感想

この本を手に取った時、自分の心に何かが引っかかる感覚を覚えた。「不幸な良い子」という表現が、まさに自分のことを言っているのではないかと。 フリーランスという働き方を選んだのも、実は人間関係の窮屈さから逃げたいという無意識の欲求があったのかもしれない。著者が指摘する「いつも正しく生きているのに、なぜかトラブルが多い」という矛盾は、私自身も何度も経験してきた。そして、その原因が自分の心の疲れにあるということに、この本を通じて初めて向き合うことができた。 心理学的なアプローチから、人生を丁寧に掘り下げていく著者の論考は説得力がある。単なる自己啓発本ではなく、自分の人生パターンを客観的に理解する手助けができる点が秀逸だ。特に「温かい無関心」という概念は、対人関係における自分たちの本当のニーズを教えてくれる。 読み進むにつれ、長年の疲れの正体が少しずつ見えてくる。不幸を受け入れることから始まる人生の再構築という提案も、実に現実的で希望に満ちている。44歳という人生の折り返し地点で、改めて自分と向き合うきっかけをくれた良書だ。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ