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感想

最近、岩波文庫の新刊リストで見かけた『飯待つ間』を手に取った。著者の視点と文章の質感が何とも言えず魅力的だと評判だったので、すぐに読み進めることができた。 管理職として日々の業務に追われていると、こうした静謐で丁寧なエッセイ的手法の作品に惹かれる。登場人物たちの微細な心情の揺らぎや、日常の些細な出来事を通して浮かび上がる普遍的なテーマが実に秀逸だ。「飯待つ間」というタイトル自体が示唆的で、そのような何でもない時間のなかに人生の本質が隠されているのだと改めて気づかされた。 短編的な構成もちょうど良く、忙しい中での読書時間を有効に使えた。文章の端々から著者の観察眼の鋭さが伝わってくるし、人間関係における機微への理解も深い。仕事で疲れた脳を優しく解きほぐしてくれるような読み心地で、話題作として納得の一冊である。同年代の管理職層にも確実に勧めたい作品だ。

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