明日、世界がこのままだったら

明日、世界がこのままだったら

行成 薫

出版社:集英社 出版年月日:2024/09/20

集英社 | 2024/09/20

4.67
本棚登録:5人

みんなの感想

感想

話題になっていたこの作品、ようやく読む機会に恵まれました。正直なところ、ここまで心を揺さぶられるとは予想していませんでした。 生と死の狭間という設定だけを聞くと、ファンタジックな作品かと思いきや、本質的には人生とは何か、誰のために生きるのかという根源的な問いに真っ直ぐ向き合う物語です。二人のキャラクターが置かれた絶望的な状況の中で、それでも何かを求め、誰かのために行動しようとする姿が本当に切実に伝わってきます。 管理職という立場で日々、判断と責任に追われている身としては、この作品が問いかける「選択」の重みが、いつもより強く響きました。残酷な選択肢を前にした二人の葛藤を読んでいると、自分たちが日々送っている生活がいかに貴重か、そして人間関係がいかに大切かということが改めて実感できます。 行成薫の筆力は素晴らしい。エモーショナルながら押し付けがましくない表現で、読者に余韻を残します。仕事で疲れた頭をリセットしたい時に、良い意味で心に残る一冊です。

感想

生と死の狭間という独特の設定が興味深くて手に取った一冊です。二人だけになった世界という非現実的な状況設定なのに、そこで問われる「何のために生きるのか」という問いがすごくリアルで、ずっと考えさせられました。 公務員という職業柄、毎日ルーチンワークに追われていることもあって、この本の主人公たちが人生について真剣に向き合う場面が自分の心に響きました。残酷な選択というキーワードの通り、簡単には割り切れない問題が次々と降りかかってくる構成が秀逸です。 終盤のエモーショナルな盛り上がりは予想外でしたが、良い意味で裏切られた感じです。読み終わった後、しばらく余韻が残りました。気軽に読める長編小説を探している人、人生について改めて考える機会が欲しい人にはぜひおすすめしたい作品ですね。

感想

手にとった時点では、このタイトルの持つ不穏さに少し躊躇してしまいました。でも思い切って読んでみたら、こんなに心に響く物語だったなんて。 二人きりになった世界という設定だけで、既に息苦しさと切実感が伝わってくるのですが、読み進めるうちにそれが単なるファンタジーじゃなくて、「生きる意味って何だろう」という根本的な問いかけだったことに気づかされました。 サチとワタルという二人のキャラクターが本当に立体的で、彼らの対話を通じて、生死の選択という極限の状況が自分の人生と繋がっていく感じ。主婦として日々を送る中で、つい忘れてしまう「今を生きている実感」を改めて感じさせてくれた気がします。 エモーショナルという表現がぴったりで、涙ぐむシーンも何度かありました。でも重たすぎず、読後には不思議と前向きな気持ちが残るんです。ここ最近読んだ小説の中でも、特に記憶に残る一冊になりました。

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