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明日、世界がこのままだったら

明日、世界がこのままだったら

行成 薫 集英社 2024年9月20日

感想

話題になっていたこの作品、ようやく読む機会に恵まれました。正直なところ、ここまで心を揺さぶられるとは予想していませんでした。 生と死の狭間という設定だけを聞くと、ファンタジックな作品かと思いきや、本質的には人生とは何か、誰のために生きるのかという根源的な問いに真っ直ぐ向き合う物語です。二人のキャラクターが置かれた絶望的な状況の中で、それでも何かを求め、誰かのために行動しようとする姿が本当に切実に伝わってきます。 管理職という立場で日々、判断と責任に追われている身としては、この作品が問いかける「選択」の重みが、いつもより強く響きました。残酷な選択肢を前にした二人の葛藤を読んでいると、自分たちが日々送っている生活がいかに貴重か、そして人間関係がいかに大切かということが改めて実感できます。 行成薫の筆力は素晴らしい。エモーショナルながら押し付けがましくない表現で、読者に余韻を残します。仕事で疲れた頭をリセットしたい時に、良い意味で心に残る一冊です。

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