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あおいよるのゆめ

あおいよるのゆめ

ガブリエーレ・クリーマ / さとうななこ ワールドライブラリー 2015年3月1日

感想

最近、話題の本を見逃さないようにしているのだが、この『あおいよるのゆめ』は確かに気になる一冊だった。ワールドライブラリーからの作品とあって、どうやら海外文学の翻訳という位置付けのようだ。 読み進めると、その透明感のある筆致に引き込まれる。日々の業務で頭を使い続けている身としては、こうした静謐で思索的な世界観は心地よい。登場人物たちの心情描写が丁寧で、一見シンプルなストーリーながら、深い問い掛けが隠されていることに気付かされる。 管理職という立場では、効率性やロジックを優先する癖がついているが、この作品を読んでいると、そうした思考の枠から一度解放されるような感覚を覚える。エッセイ的な要素も含まれているのか、読み手に考える余白を与えてくれるのが良い。 ただし、人によっては「起伏が少ない」と感じるかもしれない。しかし、そここそがこの作品の強みではないだろうか。時間を大事にしたい読者には十分な価値がある。話題作として、一度手に取る価値は十分ある。

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